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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
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最終章『ふたりで…』
探偵と助手O/反撃の狼煙
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れた顔は、既に元通りになっていた。

「え、なに?なんか殺気立ってない?」
「あんな最低男に負けっぱなしでいてたまるか。こっちはあの脂ぎった顔を早く蹴っ飛ばしてやりたいんだよ。」

怖…あんま関わらんとこ…。

「葵さーーん!!」

と今や不発弾より危険極まりない葵の名前を呼ぶ声が。
門脇舞以見てーな声してんなー誰だろと思い見てみると

「例のもの、持ってきました!!」
「ああ、ごめんねわざわざ。」

葵のところへ掛けてきたのはサーヴァントのイリヤ、そして美遊だ。

「何その2人…。」
「元々他の人のサーヴァントでね。紆余曲折あってあたしのとこで仮契約結んでるんだ。この2人。」

その紆余曲折が気になんだよ。
んでそれよりも気になるのがその2人が持ってきたものだ。
長方形のアタッシュケース。
横に長く、ゴツゴツとした見た目でそう簡単には開けられないよう、御札がビッシリと貼られているいかにも怪しげなアタッシュケース。
なにそれ、特級呪物でも入っとんの?

「なにそれ…。」
「あたしと香子の大切なモノ。決戦に行くんなら"コイツ"も連れて行かなきゃなって。」

そういってアタッシュケースを肩に担ぐ葵。
え…人?
確かに小さい子なら入りそうなサイズだけどさ…。

「お、意気消沈してるかと思いきや、どうやら全員やる気みたいじゃないか。」

さて、各々が武器を調達している中、最後に意気揚々とやってきたのは北斎と舞だ。

「おれもマイもごっほ殿に修復してもらったからナ。いつも以上に身体が馴染んでる。今なら何でも描けそうだ。」

北斎の言う通り、霊基の殆どを奪われた本人は元気だしアスファルトに何度も顔を叩きつけられた舞もいつもの女と見間違うややこしい顔に戻っている。

あれ、待て?
ゴッホに修復してもらったって言ったよな?
でもあいつ確かそれはあくまでフォーリナー限定じゃなかった?
なんで当たり前にこいつの顔を治せてんの?

「あとユゥユゥお守りももらっちゃった。必勝祈願です!って。」
「うわキモ!!」

そんな難しいことを考えていたら舞があのクッソ気持ち悪いお守りを懐から取り出し、見せつけてきた。
うん、皆さんご存知イマジナリスクランブルの時のあのお守りだ。

「っつーわけで俺達は全員、リベンジに燃えてるわけだな。」
「まーちゃんだけだね。おちこんでたの。」
「それは言うな。」

誰一人として、この状況に打ちひしがれてる者はいなかった。
それどころかこいつらは次は必ず倒すという意志を宿してる。
少しの間だけど落ち込んでた自分が恥ずかしいったらないぜ。

「そういやお前ら、怪我は?」

戦う気満々の彼らだが先の戦いで全員何かしらの怪我は負っていることを
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