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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
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最終章『ふたりで…』
探偵と助手O/反撃の狼煙
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「それが…やつの正体なのか?」
即席の作戦会議室。
そこで俺や院長先生、そして真壁さんと集まり正義の中にいるサーヴァントの正体を説明していた。
「はい、もうこれに賭けるしかありません。外れたのならそれまでです。」
数々の仮説、推理、そして確かな情報を組み立て全員に順を追ってやつの正体を解説していく。
で、実際なんなのかって?
それは後でのお楽しみよ。
「それで探偵さん。奇襲のプランは?」
「ええ、作戦決行時間は今夜零時。今すぐにでも準備に取り掛かるつもりです。」
「今夜!?ちょっと待って!?」
真壁さんが異を唱える。
そりゃそうだろ。
「この東京の状況、それにあなた達の状態!それらを見て今夜決行するっていうの!?」
壊滅した東京。
ボロッボロにやられた俺達。
こんな状況でまた戦いを挑みに行くなんざ返り討ちにされに行くようなもんだろう。
けど
「落ち着けマスター。」
「でも…!」
「彼らは勝機があると見込んでこの作戦を立てたと見える。」
真壁さんのサーヴァント、孔明が説明を始めた。
「探偵。一つ聞くが戦う者が一番油断する時は"いつ"か知っているか?」
「そりゃもう、"勝者"になった時ですよ。」
「ふ…やはりそうだな。」
納得の言った顔をし、それから孔明が真壁さんに何故俺が今夜作戦を決行するのか代弁をしてくれた。
「マスター、拠点も破壊され、兵も満身創痍。敵がそうである時、マスターはどう思う?」
「それは…もう戦いには来ないだろうって……!? もしかして」
「その通りだ。」
真壁さんが作戦の真意に気付く。
そう、怒りに任せ作戦もなしにカチコミにいくのではない。
「見たところ葛城財団のトップは勝って兜の緒を緩めるタイプの人間だ。きっと今頃勝利の余韻に浸っている。」
「じゃあ…攻めるなら今…!」
「まさにそうだ。おそらくあいつらは今頃酒盛りと女遊びに精を出している頃だろうさ。」
葛城財団代表、葛城恋。
あいつはとんでもなくプライドが高く、そして自分が絶対と信じてやまない男。
自分が勝てば、もうそれでおしまいなのだ。
おそらくあいつの中ではもう、3日後に全てのサーヴァントが自分のモノになるくらいしか考えていないだろう。
そう、もしものことを考えていない。
常にいい方向のことを考え、そして自分が窮地に陥るような心配はしない。
つまりは、企業のトップだったり指揮官といったそういう役割にはとことん向いてないタイプの人間だ。
見なくても分かる。
勝ったアイツは今頃、きったねぇ笑み浮かべながらレイプしてるだろうよ。
そして俺達は、そこを突く。
勝ったと思い込んでふんぞり返ってるそいつの寝首をかくんだよ。
知ってるか?
手負いの獣が
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