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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
最終章へと向かうその前に…
東・京・壊・滅
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けたのかいつまで経っても帰らない俺を探しに来たのか、
「た、探偵さん!?」
ナイチンゲール達を引き連れた院長先生がやって来た。
「何してる!!やめろ!!」
駆け付けた院長先生に羽交い締めにされ、以蔵もナイチンゲール達に取り押さえられその場を収めさせられる。
「止めないでくださいよ院長先生…!俺はこいつぶん殴ってから死ぬんですから!」
「死ぬとか言うな!!残された刑部姫はどうなる!!」
大丈夫、後腐れなく別れは告げましたから。
「ええい離さんか!わしを誰だと思うちょる!!」
「患者です。」
複数のナイチンゲール達に取り押さえられた以蔵は
「患者は極度の興奮状態にあります。鎮静剤を。」
「はい。」
首筋に注射を打たれ、そう時間も経たずに眠りについた。
「…。」
「あまりヤケになるな。」
そう言われ、俺は院長先生から開放される。
「刑部姫が泣きながら帰ってきて、どうにも怪しいと思って駆けつけてみればコレだ。」
「…。」
「教えてくれ探偵さん。ここで刑部姫と、何を話した?」
青かった空はオレンジに染まり、夕日は太陽に沈みつつある。
いつの間にか時間が経ち、どうすることもできない俺は院長先生に打ち明けることにした。
「八方塞がり…か。それでイライラするのも仕方がないが…サーヴァントに喧嘩を売るのも考え物だぞ。」
「それは…すんません。」
「それにだ、これからどうするのかをみんなで考えよう。俺達で力を合わせて、八方塞がりなら"九方目"を探そう。あの主人公気取りのキチガイ教祖をどうするのかをな。」
そう言うが、打開策などない。
そう、まさに主人公。
物語で主人公がそうであるように、まるであいつが中心のように国も人間も運命も全部が思うままに動いている。
…
…待て。
「どうした探偵さん、急に立ち止まって。」
「院長先生…すんません。」
どうして、気づかなかったんだろう。
「?」
「俺…あいつの攻略法…分かっちゃったかもしれません。」
「何!?」
あいつがまるで主人公?
違う。無理矢理なろうとしている。
自分に言い聞かせるようにも聞こえた、僕こそがこの物語の主人公だという言葉。
そうだ、
あいつは…
あいつの中にいる…サーヴァントは…!
「言い換えれば、あいつにとって都合のいい展開ばかり…まるで主人公…そうか…分かった…!あいつの中にいるサーヴァントが!!」
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