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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
最終章へと向かうその前に…
東・京・壊・滅
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しくない、そう言いたいだろうが俺だってらしくない時くらいあるんだよ。
「でも…!」
「お前に正義を倒せる奇策とか強さでもあるか?ねーだろどっちも。誰も、もうあいつらには勝てねーの。」
「…じゃあ、まーちゃんは大人しく姫を渡すの…?」
それに対し俺は、何も言うことが出来なかった。
渡したくないのが本音だ。
けど、今更ここでどうしたって奴におっきーは奪われるだろう。
じゃあせめてもの慈悲として、ここで自害させるか?
そんなの、出来ない。
生憎俺はそこまで冷徹になれる人間にはなれなかった。
「…ごめんな。折角ゲームの世界から助けに来てくれたってのにさ。」
「…んないでよ…!」
「あ?」
何かをぼそっと呟いた。
聞き直そうとしたが、俺に返ってきたのは
「…っ。」
「謝んないでよ!まーちゃんのバカ!!!そうやってずっと一人で落ち込んでればいいよ!!」
パシッという空気を裂くような音。
それは容赦ないビンタだった。
「ああ、そーさせてもらう。」
「どんな時でも頑張ってたのに…!一緒に叶える夢があるって言ってたのに…!まーちゃんなんかもう知らない!!」
そう言い、おっきーはどこかへ走り去ってしまった。
嫌われちゃったなぁ…。
まぁでも、この方が本人も後腐れないしいいんじゃないだろうか。
どの道、この先あいつは財団のモノになるだろうし。
「…。」
空はムカつくほどに青い。
海だって綺麗だ。
じゃあもうここで、いっそのこと自ら命を絶ってやろうか。
「…。」
「おまん、派手にフラれたかのう。」
さぁ死ぬぞ、と思い歩みを進めた時誰かの声がした。
防波堤にて座り、酒を飲んでいる男。
気付かなかったがどうやら先客がいたらしい。
「なんだよお前。」
「わしか?わしは以蔵。土佐の岡田以蔵じゃ。」
着物を来ており、旅の者がよく被るような藁の帽子を被った男はサーヴァントの岡田以蔵と言った。
まぁ確かにこのご時世、和服を着るのはサーヴァントかカマホモ野郎くらいだ。
「…。」
「おまん、死ぬつもりか?」
「まーな、でも痛いのと苦しいのはやだし、あ、そうだ。お前に介錯頼もうかな。スパッと一思いにやってくんね?」
「…面白い冗談じゃき。」
そういい、以蔵はくいっと酒をあおる。
「飲むか?」
「俺未成年なんで。」
「ははっ、何を言うちょる。どうせこの世はもうまぁあいつに支配される運命じゃ、今のうちに飲め飲め。」
おちょこを渡されるが丁重にお断りしておく。
しかしこの岡田以蔵…サーヴァントだというのにマスターの姿が見当たらない。
「今日は気分がええの。どうじゃ?死ぬ前にわしの昔話でも聞いとくか?」
「…。」
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