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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
最終章へと向かうその前に…
東・京・壊・滅
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らく1人にさせてくださいって。」
シルク・ドゥ・ルカンは、もう面影などなかった。
イルカショー用のプールも破壊され、至る所が水浸しだ。
さらに
「よく分からない、サーヴァントでもない人が来てさ…一方的だった。」
「間違いない…正義だ。」
うん、と頷く弟くん。
しかし結果は見ての通りで
「うん。ジャンヌは負けたよ。それに不思議なんだ。イルカやリースXPはいきなりジャンヌに牙を剥いて襲いかかってくるし、避難していた子供達も何故かその男を応援し始めて…何か、おかしいんだ。」
「…?」
ジャンヌは善戦した、らしいが正義にはギリギリかなわなかったようだ。
それに弟くんの言った不思議なこと、それが妙に引っかかる。
「ジャンヌを取られることだけは防げた。でも、あの時院長先生のサーヴァントが来るのが少しでも遅ければ、多分…。」
「嫌なこと考えんのはやめとけよ。今はお姉ちゃんが無事だったって事だけは喜ぼうぜ。」
そう言うと、弟くんはうんと頷いてまたシルク・ドゥ・ルカン跡地をボーッと見つめる。
しかし、弟くんからは不思議な情報を聞いたな。
イルカは突然ジャンヌに反抗した。
子供達はいきなり正義を応援し始めた。
妙だ。どこから見ても悪者はあっちだ。
やはり何かがおかしい。
そしてさらに、おかしいことは起こっていた。
「…?」
避難していた人達が端末に映るニュースを見ている。
そこにはニュースキャスターがおり、晴れ晴れとした笑顔でこう伝えていた。
「我々人類の英雄、神代正義!彼はまさに私達の危機を救うべく、この荒んだ世界に舞い降りた一筋の光そのものなのです!神代正義万歳!!さぁ!皆さんも祝いましょう!神代正義、万歳!!神代正義、万歳!!!」
「…。」
気味が悪かった。
その後ニュースは各地のインタビューに切り替わるがその映る人達はどれも口を揃えて言っている
「やっぱりサーヴァントっていうのは悪魔だったんですよ。それに比べてあの神代正義という英雄!まさに天使ですよね!」
「私達もサーヴァントに迷惑していたんです…でも、正義様が降臨されてからは安心です。早くサーヴァントを全て殺して欲しいですね!」
「サーヴァントは死ね!滅びろ悪魔共!!神代正義万歳!!神代正義万歳!!神代正義万歳!!」
神代正義は、英雄だと。
「さすがに…気持ち悪くないか?」
「あ、広海さん。」
ボンヤリそれを眺めていると、隣には広海さんが立っていた。
ヒロインショーが終わってすぐ広海さんとマリーはオーシャンビヨンドに帰っていたため、被害は免れていたらしい。
「あの神代正義という男がサーヴァント達と戦っている場面、あれがどうやら生中継さ
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