『Slowly』
[8]前話 [2]次話
段々温度が下がってく。
温もりが消えてく。
命が朽ちてく。
君が無くなってく。
救えない事実が現実として此処に在って、空っぽな僕達が居た。
深く深い眠りに堕ちて、無くなった筈の君と一緒に楽しく遊んでたなんて。
此のまま思うがままの世界描いて君とまた過ごそう...ずっと夢の世界から目覚めないでいたい。
ほんのり滲む淡く紅い、少し悲しい傷が在る君。
それでも無邪気で美しい澄んだ心の君。
深い蒼と、明るい橙が似合う純朴で可愛い君。
そんな君には何色のどんな花束が似合うかな?
もっともっと君と一緒に生きてたかった。
君を救えないでいた僕達は、きっと皆今も悔やみきれないでいる。
あの頃、今みたいに情報拡散とか在れば救えてた命だったかもしれない...なんて意味無いこと。
ゆっくりでいい。
未だ色褪せない君とのこと、未だ反芻してる君とのこと。
何十年経っても変わらない君。
ゆっくり、ゆっくり...。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ