第六十二話 二人乗りその三十
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そのことが決まるとです、すぐにでした。
私に急に声がかかりました。
「あれっ、ちっち?」
「ちっちじゃないの?」
その声の方に振り向くと中学時代の友達がいました。私はふと携帯で時間を確認するとまだお昼です。
それで皆にすぐに尋ねました。
「学校は?」
「って今春休みでしょ」
「何言ってるのよ」
「久し振りに会ったと思ったら」
「挨拶もなしにそれ?」
「御免なさい、そういえば春休みだったわね」
言われてすぐにそのことを思い出しました。
「今日は」
「そう、だから今日は遊んでるの」
「皆で街に出てね」
「それでちっちと会ったけれど」
「その子誰?」
皆は阿波野君を見て私に尋ねてきました。
「見たところ結構可愛いじゃない」
「まだ高校生?」
「それも二年位?」
「ちっちの彼氏さん?」
「年下の子ゲットしたの?」
「えっ、彼氏!?」
その言葉に私は即座に反論しました、もうお話を聞いただけで冗談じゃないと心から思ってそうしました。
「そんな筈ないでしょ」
「だって一緒にいるし」
「仲いい感じだし」
「そうじゃないの?」
「この子は同じ教会の後輩の子よ」
こう答えました。
「そもそも私交際するなら」
「ご主人になる人よね」
「お婿さんになる人」
「一緒に教会を継いでくれる人よね」
「その人だけだから」
もう決めています、他の人はいないです。
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