第四百五十三話 大群での攻勢その二
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「その他のものはないから」
「知性や感情はですね」
「ただ自分が暴れるだけだから」
そうした相手だからだというのだ。
「安心していいよ」
「戦うにはですね」
「そう、力だけだから」
「力があることは強いことだ」
ロン=ベルクは言い切った。
「そのことはな、だが」
「そう、けれどね」
「それだけだ」
「どう使うかだよ、問題は」
「その力をな」
「そしてただ暴れるだけだと」
その力でというのだ。
「しかも周りと一緒でないのなら」
「ただそれだけだ」
「もうそこに答えはあるから」
「その通りだな」
ロン=ベルクは宝生のその言葉に頷いた。
「力だけならだ」
「どうするかわかるね」
「実にな、今の我々の力でここにいる全員が力を合わせればな」
「勝てるよ、敵がどれだけ出て来てもね」
「そうだな」
「ふむ、ようやく勝ち方がわかってきたぞ」
まぞっほも笑って述べた。
「わしもな」
「そうだな、相手のことも頭に入れたしな」
でろりんも確かな笑みで言う。
「弱点を衝いてな」
「ここにいる全員で戦うとしよう」
「そういうことだな」
「けれどあの連中が数で来るならよ」
ずるぽんは油断しない顔だった。
「やっぱり油断は出来ないわね」
「そうだよな、油断したらな」
でろへろも言う。
「そこで負けるな」
「そうよね」
「敵はとんでもない数で来るっていうからな」
「それじゃあね」
「そう、敵の数は凄いから」
明日那もそれはと言う。
「絶対に油断したり慢心したりはね」
「しないことだな」
「そう、本当にね」
「だよな、大魔王と戦うことと同じだからな」
でろりんは明日那にも応えた。
「そこは気をつけないとな」
「そう、本当にね」
「そうだな」
「それとですが」
バダックは明日那自身に問うた。
「一ついいでしょうか」
「どうしたの?」
「確か貴方も変身出来ますな」
「仮面ライダーによね」
「そう聞いていますが」
「ええ、変身出来るわ」
明日那もその通りだと答える。
「仮面ライダーホッピーにね」
「そうでしたな、ですが」
「ええ、今はね」
「変身はされないのですか」
「サポート役に徹しているの」
こうバダックに答えた。
「どうしてもという時でないとね」
「変身はしませぬか」
「ええ、そうして戦う時もあるけれど」
変身してというのだ。
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