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『外伝:紫』崩壊した世界で紫式部が来てくれたけどなにか違う
踏み込んだあたしは、窮地に陥る
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く鬼さんの口に弾丸をプレゼント!しかしそろそろ濡れ場が欲しいなぁー?視聴者さんのコメント見ると相当イライラが溜まってんだよねー?いい加減男は引っ込んで女はやられてくんねーとさぁ…困るんだよ。エンターテイナーの気持ち考えてよキミー。」

男の声。
間違いない。スピーカー越しに聞いていたのはこの声だ。
つまりはこの先に、テイマーがいる。

「イリヤちゃん。ルビー。」
「はい!」
『お、ついにやる時ですね!』
「うん、行くよ!」


?

液晶越しに見るやつらの活躍。
いやーやばいなサーヴァントって。
こんなに強いなんて思わなかったよ。
カメラやスピーカーは何台か壊されたが、まぁ儲けたお金でなんとかなる。
視聴者が投げ銭をくれるが、これもしかして歴代1位なくらいもらってないか?
まぁそれだけサーヴァントが負けて犯される姿が見たいってことか。
そういえば、
別れたあの二人の姿が見えない。

「さーて、皆さん気になっているかもしれないが分断されたあの二人、実は行方不明でございます。もしかしたらカメラのないところに連れ込まれて俺のペットに犯されてるかもしれませんが…えーと。」

液晶のカメラを切り替え、何処にいるか確認するが2人の姿はどこにもない。
小さい娘と金髪の女。どちらも目立つし見失うはずが…
まさか逃げたか?

「アレー?マジであいつらどこ行った」
「ここだよ!!」

とその時、部屋のドアがバンと勢いよく開いた。
振り向けば探していたその2人。
そしてずかずかと入り込んだかと思えば

「うぉお!?」
「お前…ッ!!」

胸ぐらをつかみ、そのまま俺の頬をぶん殴った。

「っだァ!?」

辺りの機材を巻き込みながら、俺は倒れる。
まじでなんだこいつ…女のくせに殴る力半端ねぇぞ。

「お、おい待て待て待て!!ゴールに辿り着いたからって主催者殴るのはどうかと思うぜ?」
「黙れ。」

手のひら突き出して待ったをかけるがまたこの女は殴りにかかる。
そして後ろにはピンク色の可愛らしい衣装を着た子が杖を構えてこちらをにらみつけている。
あっちがサーヴァントだろう。

「待って!マジでお願い!!分かった!やめるからやめるから!!」

掌を合わせておねがいのポーズをとると、女は振り上げた拳を渋々降ろしてくれた。

「アンタが…テイマー?」
「そ、テイマー。サーヴァントってランサーとかライダーとかなんか色んなクラスあるじゃん?だからそれに則ってモンスターを操る俺は調教師(テイマー)ってワケ。どう?イカしてるだろ?」
「ああ、イカレてるよ…!!」
「わー待った待った!ごめんなさい!!ほら!優勝賞品あげるからさ!ね?ね?」

降ろした拳がまた振り上げられる。

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