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『外伝:紫』崩壊した世界で紫式部が来てくれたけどなにか違う
踏み込んだあたしは、窮地に陥る
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けば、外にうじゃうじゃいるモンスターだって止められるかも。」
「でも…。」
『それは名案かもしれませんねぇ。』
「…! 誰!?」
あたしとイリヤちゃん二人だけだが、全く知らない声が聞こえた。
香子のものではない。じゃあ誰か。
「あ、"これ"です。ルビーって言います。」
声の正体はイリヤちゃんが持つステッキ、星と翼の飾りが象られたいかにも魔法のステッキという感じの道具であった。
『どうも初めまして。葵さん。』
「あ、どうも…。」
イリヤちゃんの手から離れたルビーは浮き、あたしの目の前にやってくる。
『今まで話すヒマもなく黙っててすいません。私は愉快型魔術礼装マジカルルビー。まぁ変身用アイテム兼魔法少女特有のマスコットキャラクターだと思っていただければ。』
「そんなんじゃないですからね!!葵さん!マスコットキャラクターなんて真に受けないでくださいね!!」
と、浮いているステッキのマジカルルビーを掴んでイリヤちゃんはそういう。
『まぁまぁ大体そんなもんじゃないですか私。あ、そうだ。葵さん。お近付きの印にイリヤさんの秘蔵の1枚、どうです?』
「あげなくていいからそんなの!!」
「あのーちょっといい?」
なんなんだろうかこのマジカルルビーという杖は。
ともかく話がそれにそれそうなので戻すことにする
『なんでしょう?』
「話を戻すけどさ、さっきマジカルルビー…さん?もそう言ってくれたし、この下に行こうと思う。それでいいよね?」
『ええ、ビミョーに魔力反応もこの下から探知出来ますし、もしいざとなればイリヤさんがなんかこうズババーっとやっちゃってくれます。先手必勝!サーチアンドデストロイ!忍び込んでササッと敵将の首を頂いちゃいましょう!あ、あとフツーにルビーでかまいませんよ。』
「ほんとに首はとらないよね…?」
にしてもよく喋る杖だ…。
まくし立てるようにそう言ったルビーの言う通り、あたし達はこの階段を降りてこの先にいるらしいテイマーを倒しに行く。
合流してからの方がいいのでは?と思うかもしれないが、ここはもう最低な奴はさっさと倒した方がいい。
「行くよ、イリヤちゃん。」
「はい!」
明かりのない階段をゆっくり、慎重に降りていく。
途中ルビーがライト代わりになってくれたもののそれは下やほんの少し先を照らすだけで遠くの方は全く見えなかった。
「…。」
「…。」
そして暗闇の階段を降り続け、10分が経過しただろうか?
『葵さん葵さん!』
ルビーが何か急に話しかけてきた。
気になるものでも見つけたのだろうか?
「何?どうしたの?」
『葵さんはレズなんですか?』
ずっこけた。
「な、何言ってるのルビー!?」
『えーだってずっ
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