NO.015 エルフ達と思わぬ出会い
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も今現在失っている前世の記憶を思い出しているとかそんな感じ……。
「ごめんね……なんか調子が悪くなったみたい。ママ、ちょっと下がります」
「わかったわ。ごめんね皆さん」
ママさんがウララさんを連れて行ったけど、これは一波乱ありそうだな……。
それで占いの得意なお姉さんが少し焦った表情で、
「な、なんか微妙な空気になっちゃったけど、スライムさん。続ける……?」
「あ? そうだなぁ……それじゃお願いしちゃおうかな」
先ほどの件で少し黙り込んでしまっているイズクの方を見ながらも、占いをやってもらった。
僕の勘違い、にしては出来すぎている展開だけど、さっきの占いに、そしてウララさん。
僕が懐かしい気持ちを感じた嘘偽りのない気持ち。
きっとウララさんは……。
でも、僕の事は覚えていないみたいだしやっぱり核心には至らない。
僕は今後、ウララさんとどんな顔をして接すればいいか分からない。
期待しすぎても後が残念な事になっても分からないし。
どうしよう……。
【大丈夫だよイズク】
そんな不安な気持ちの時に僕の事を理解してくれる人がいる。
やっぱりフォウは優しいね……。
【もし彼女が本当にあの麗日さんの転生した姿でたとえ前世の記憶を持っていなかったとしても、私はいつまでもイズクと一緒だからね。私の独占欲が満たせるならそれでもいい。
でも、もし記憶を思い出したら優しく迎えてあげようね】
『そうだね。ありがとう、フォウ』
【うん♪】
少しだけでも気持ちが和らいだところで、僕は意識を浮上させてリムルさんの方の運命の人の映像を見る。
そこには一人のどこか日本人のような顔つきの女性に五人の少年少女達。
子供たちの何人かは女性に向かって泣いているみたいでどこか寂しそう……。
これがリムルさんの運命の人……?
そこでカイジンさんが女性に見覚えでもあるのか、
「その人はもしかして“爆炎の支配者”で有名な『シズエ・イザワ』じゃねぇか?」
その、どこかやっぱり日本人のような名前で、どうにも話によると自由組合というギルドの英雄だという。
なんでも若い見た目に反して何十年も生きているとか。
もしかしてこの世界の年齢の概念はもとの世界と違うのかな……?
いや、もしかして生前の僕と同じでなにか歳を取らない秘訣とか裏技があったり……?
【ありえなくもないよねー。なんせ魔王とか勇者とかもいる世界だし】
『だよね。とにかくこれがリムルさんの運命の人かー』
どこか感慨に耽っていた時であった。
突然、店の入り口付近から怒声が響いてくる。
「なんだ、女主人! この店は魔物の連れ込みを許すのか!?」
なんか、どこか物騒な物言い。
一波乱あり
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