NO.015 エルフ達と思わぬ出会い
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
た。
「(まぁ、こんなお店に女の子、しかも子供が来ることの方が珍しいしね。でも、この人……どこか雰囲気というかなんか懐かしい感じがするんだよね。なんでだろう……?)」
イズクはそれで少し考え込んでしまっていた。
ん? 俺がエルフの子達と戯れている間に、なんかイズクが大人しくなっている。
いや、あれはなにかを考え込んでいる感じか?
一緒にいるエルフの事なにかあったんかな?
思念通話を使って悩みを聞いてみるのもいいんだけど、そう何度も多用してもイズクに対して失礼だしな。
俺は空気が読めるスライムなのだ。
「ねぇ、スライムさん。ちょっといい?」
「ん?」
「よかったらだけど、これやってみない?」
これって?なにか水晶玉を持ってるけど。
はっ!? もしや水晶玉を使ったエロイ妙技をするのか!?
「わたし、得意なんだ。占い」
なぁんだ。占いか。
あ。でも、この魔法が存在する世界での占いなんて舐めてかかったら変な結果が出ても信じてしまいそうだぞ。
慎重に対応してもらおう。
「そっちのお嬢ちゃんもよかったら占ってあげるね」
「あ、ありがとうございます」
それでなにやら悩んでいたイズクも反応したのか振り向いてきた。
「占い、ですか?」
「そ。うーん……やるとしたら運命の人とかどうかな?」
「面白そうですね!」
お! どうやらイズクも乗り気のようだな。
なら、
「それじゃまずはイズクが占ってもらえよ」
「え? いいの?」
「ああ。俺が占ってもらってももしかしたら同族のスライムかもしれないし……」
と、お茶らけてみるが、マジでスライムだったらマジで笑えないな。
「それじゃ、まずはイズクちゃんでいいのよね? いいかしら?」
「はい!」
「それじゃ占うわね」
お姉さんがそれで占いを始めると水晶玉は光って次第に一人の女性の姿が映し出されてくる。
その人はどうやら耳が長い事からエルフのようで、って……あれ?
なんかイズクの隣に座ってるエルフさんに見えない?
「わ、私……?」
「お嬢ちゃんの運命の人はあなたなの? “ウララ”?」
「ウララ……?」
どうやらエルフのお姉さんの名前はウララというらしい。
そう思えばどこか常に麗らかな雰囲気が感じるというか……。
だけどそれでイズクの表情は一変していた。
なんだ? なにかあったのか?
「あ、あの……もしかしてあなたは……麗日さん?」
「ウララカ……? それって……ウッ?」
するとウララさんは急に眩暈でも起きたかのように額を抑えだしていた。
おいおい……? まさかもしかしてイズクのいう麗日という人の転生体の人だったりするのか?
しか
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ