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非日常なスクールライフ〜ようこそ魔術部へ〜
第101話『予選F』
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恥ずかしくて穴に埋まりたい気分である。


「……あなたにここで脱落されるのは、本意ではないから」

「え、それって……?」


呟くような風香の言葉に晴登が聞き返すも、走ることに精一杯な彼女は答えなかった。

まだ出会ったばかりで、しかも敵チームなのに、彼女は晴登を助けようとしてくれている。それだけ、晴登の覚悟を買っているということだ。万年予選落ちの最年少チームが、何がなんでも本戦に進まんとするその覚悟を。
なら、これ以上無様な姿を晒す訳にはいかない。


「……あの、やっぱり下ろして──」

「喋らないで! 舌噛むよ!」

「は、はい!」


怒られた晴登は大人しく、激しく揺れる風香の腕の上で小動物の様に縮こまるのだった。

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