暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第75話 空の危険区域、ベジタブルスカイに向かって駆けあがれ!
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はいえコントロールできたじゃないか。神器だって同じだ、お前の想いにきっと答えてくれるさ!」
「……ううっ、分かりました!僕やってみます!」
俺の言葉にギャスパーは覚悟を決めた目になりライトニングフェニックスの姿を視線に入れる。そしてギャスパーの目が赤く輝きライトニングフェニックスの動きを止めた。
「や、やった……!ライトニングフェニックスの動きを止めました!」
「でかしたぞ、ギャスパー!」
ギャスパーは俺達を停止させずにライトニングフェニックスの動きだけを止めることが出来た。俺はその隙にライトニングフェニックスの背中に飛び乗って羽根を数枚抜いた。
そして俺がスカイプラントに戻ると神器の効果が切れてライトニングフェニックスが動き出して雷雲の奥へと飛んで行った。
「良くやったな、ギャスパー。今日は大活躍だな」
「えへへ……」
俺はギャスパーの成長に嬉しくなってしまいギャスパーの頭をガシガシと撫でた。
「よし、ここからは俺がティナとアーシアを背負ってギャスパーを抱っこする。リアスさん、ルフェイ、ゼノヴィア、イリナは俺の後ろについてきてくれ。小猫ちゃん、祐斗、朱乃さんはライトニングフェニックスの羽を使って落ちてくる雷を防御しながら先に進むぞ!」
『応ッ!』
そして俺達は再び乱気流が吹き溢れるスカイプラントを登り始めた。落ちてくる雷は小猫ちゃん達が防いでくれるお蔭で俺はリアスさん達のフォローに専念できた。
それでも厳しいこの環境を俺達は互いに声を掛け合って励まし合い、時には助け合って一緒に進んだ。疲労も堪り疲れもピークに達してきた頃になって少しだけ辺りが明るくなってきた。
「イッセー、これって……」
「ああ、雲のてっぺんが近いんだ!」
積乱雲の出口が見えた。それによって俺達にも気合が入り最後の力を入れてスカイプラントを登っていく。
「皆!あともう少しだ!」
「ようやく出口が見えてきましたのね……」
「ええ、最後は皆で一緒に雲を出ましょう!」
俺の言葉に朱乃さんが笑みを浮かべリアスさんがはしゃぐようにそう言った。そして……
「出口だ――――――ッ!!」
俺達は雲を突き抜けて晴天が広がる青空の下に飛び出した。眩しい太陽の光が肌に染み込んでくるみたいだぜ。
「太陽の光をこんなにも嬉しく感じるなんて……悪魔らしからぬ発言で困惑してるけどとにかくそう言いたくなるほど気持ちが良いのよね」
太陽の光を浴びるリアスさんは悪魔なのに太陽の光を気持ちよさそうに浴びていた。まあ先程まで積乱雲の中にいたんだ、そう感じてしまうのも仕方ないだろう。
「……皆、ありがとうな」
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