暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第75話 空の危険区域、ベジタブルスカイに向かって駆けあがれ!
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よ!」


 リアスさんは小猫ちゃんを守りながら自身に向かって落ちてくる雷を滅びの魔力で迎撃していた。こんな上下左右も分からなくなるほど激しし乱気流の中、リアスさんは必至になって小猫ちゃんを守っていた


「皆だって相当に辛いはずだ。なのに皆は自分の使命を果たそうと頑張っている……それに比べて俺は!」


 俺は自分の馬鹿さ加減に頭に来てしまった。アーシア達は俺を信じてくれたのに……朱乃さんも祐斗も皆も……全員が頑張っているのに何をやっているんだ、俺は……!


 俺は少しでも弱気になってしまった事を恥じた。そして自分の顔を殴って喝を入れる。


「目が覚めたぜ……!」


 俺がしなければいけないのは後悔じゃない!この状況を乗り越える為に進化するんだ!


「皆を守るためにも俺が成長しなくちゃいけないんだ!その為には考え方を変えるんだ!」


 自然の力はあまりにも強くグルメ細胞や赤龍帝の籠手を持っていても到底太刀打ちできないだろう。だがその考えが間違っているのかもしれない。


(自然は敵じゃない……あくまで現象だ……なら立ち向かうのではなく自然に委ね適応すればいい……)


 俺はシバリングで冷気に抗おうとしたがそれでは駄目だ。この体感マイナス80℃はある冷気の中で如何に効率よく呼吸をするためには……


 そんな中、俺は親父が白い息を吐くのは未熟者がする事だと言っていたことを思い出した。


(息が白くなるのは人間の体温と外の温度の差が大きいことでなる。つまり体内で温まっていた息の中に含まれる水蒸気が急に外の低い気温で冷やされて細かい氷の粒に変化する、それが白い息の原因だが……もし息を吐く際に二酸化炭素だけを外に出せれば……)



 俺は息を吸い込み気管の上部の咽頭部で呼気を止めて酸素を体内に留まらせた。そして再び息を吸ってマイナス80℃の冷気を体内に入れる。


 すると体内に留めていた息の中に含まれる沸点・融点が最も高い二酸化炭素が真っ先に凍り付いた。


 俺は凍った二酸化炭素だけを器用に吐き出してそれ以外は体内に留め続ける。するとあれだけ困難だった呼吸がスムーズに出来るようになってきた。


(これだ……!これが酸素と水分、体温を極力保つ呼吸法……!これなら体力を消耗することなくこの異常気象の中で活動が出来るぞ!)


 俺は遂にこの環境に適応する術を身に着けることが出来た。まだ完璧とはいかないがさっきまでと比べれば十分自由に動ける!


「赤龍帝の鎧……!」


 俺は赤龍帝の鎧を顔以外に纏い匂いを嗅ぐ。そして皆の居場所を見つけると腰に生み出したブースターを使って無理やり乱気流の中を移動する。


(極力鎧の力には頼り
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