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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第75話 空の危険区域、ベジタブルスカイに向かって駆けあがれ!
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ると思っていた。だが自然はとても強大でとてもじゃないが適うような相手ではなかった。


「意識も……薄れてきた……こんなことなら皆を誘うんじゃなかった……俺のせいで皆が……ごめんよ……」


 安易に皆を修行に誘った己の浅はかさとそれに対する後悔で押しつぶされそうになる。だがその時だった、アーシア達を繋いでいた紐が切れた音がした。


「……!ッアーシア!ギャスパー!ティナ!」


 俺は3人が飛ばされてしまったと思い声を荒げた。だが俺の体には3人分の温もりがあった。


「お、お前ら……」


 アーシア、ギャスパー、ティナは必至に俺の体を掴んで飛ばされないようにしていたんだ。意識だって朦朧としているはずなのに俺を掴む手には強い力が込められていた。


(イッセーさん、信じています……!)
(イッセー先輩、僕は先輩を信じます……!)
(信じてるわよ、イッセー……!)


 三人はそう言った訳じゃないが、俺には分かるんだ。三人は俺を信じてくれている。


 だがそこに再び雷が落ちてきた。俺はまずいと思ったが雷は俺を避けて別の場所に向かった。


「あれは……!」


 雷が向かった場所は朱乃さんの方だった。彼女の周りにはいくつのも雷が引き寄せられており、それが彼女が俺達を守るために先程のように雷を引き付けていたんだと理解した。


「僕も役に立つんだ……!」


 祐斗も雷を吸収する魔剣を生み出してそれで皆を守っていた。


「ゼノヴィア、諦めたら駄目よ!」
「ああ……この程度で挫けたりはしない……!」


 イリナはゼノヴィアと手を繋いで何とか体制を立て直そうと『黒い靴』で乱気流に抗っていた。そしてゼノヴィアは朱乃さんと祐斗がカバーしきれなかった雷をデュランダルで受け止めていた。


 だがその時だった。再び俺達に目掛けて雷が落ちてきたんだ。流石に朱乃さんもフォローしきれなかったらしく、俺はアーシア達を守ろうとするが……


「これは……!?」


 だが雷は俺に当たる瞬間にまるで撥ねかえるように違う場所に落ちていった。


「私も……出来る事をします……!」


 ルフェイの声が聞こえ視線を向けるとルフェイは俺に何かの魔法をかけているのが見えた。


「これはマホカンタか……!」


 マホカンタと呼ばれる魔法や自然系の攻撃を撥ねかえすバリアを使い雷から自身を守っていた。アレはかなり魔力を消耗するので使い続けるのは危険だ。だがルフェイは俺にマホカンタを使い続けた。


「リアス部長、ごめんなさい……こんな時に何もできなくて……」
「小猫、謝る必要なんてないわ!私達はイッセーが助けてくれることを信じて動き続けるの
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