暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第75話 空の危険区域、ベジタブルスカイに向かって駆けあがれ!
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ッグナイフを飛ばして雷を打ち消した。その余波で一瞬雲に切れ目が出来て雷が中断した。


「今の内に上に上がるぞ!」


 あの程度では積乱雲はビクともしないだろう、時間稼ぎにしかならない。俺達は必至になって積乱雲に向かっていく。


「よし!積乱雲に突入するぞ!」


 俺達は積乱雲の中に突入する。実際に中に入ったのは初めてだ、一体どんな……!?


「なんだ!?暗すぎて何も見えないじゃないか!?」


 積乱雲の中は漆黒の闇が広がっており、雷が放つ光すらも一瞬で消えてしまうほどだ。


「なら嗅覚を頼りに前に進むしか……!ぐぅ……!?」


 俺は視界が効かない積乱雲の中を嗅覚を頼りに進もうとしたが、あまりの空気の冷たさに鼻の内部が凍り付き呼吸が出来なくしまった。


(息が……!)


 呼吸が出来なくなり膝をついてしまう俺、だがそんな俺の隙を狙ったかのように乱気流が俺達を飲み込んだ!


「うわぁぁぁぁぁぁ!?」
「きゃああああああ!!」


 皆の悲鳴が聞こえ俺は大いに焦った。まさか乱気流がここまで激しいとは思ってもいなかったからだ。


「これは予想以上のパワーだ……!まるでミキサーに入れられたような感覚……早くみんなを助けないと……!?」


 俺は皆を助けようとするが俺も乱気流に巻き込まれてしまい動けなくなってしまった。


(まさか250sはある俺の体すら容易に動かすとは……!これがG×G界の自然の猛威か!)


 今までいろんな場所に向かったが『環境』を相手にしたのはアイスヘル以来だ。俺は何とか動こうとするが体の自由が利かない。俺ですら体の自由を奪われる乱気流だ、いくら祐斗の魔剣で風を抑えているとはいえこのままじゃ皆の体がバラバラになってしまうぞ!


 皆の場所を匂いで探ろうとしても呼吸が上手くできずに匂いを嗅ぐことが出来ない。それどころか上下左右の間隔すら朧げになってきたぞ……
 

 そんな俺を乱気流はあざ笑うように吹き溢れ弄ぶかのように吹き飛ばしていく。意識が朦朧とする中、一瞬視界が光ったように見えた。


「雷か……!」


 俺は咄嗟にフライングナイフを放つ。すると俺達に向かって落ちてきた雷が四散した。


(危ねぇ……あと一瞬気が付くのが遅れたらアウトだった!……そうだ!皆は大丈夫なのか!?)


 俺は皆に雷が落ちる可能性を思い浮かべて何とか視界を動かして皆を探す。だが漆黒の闇の中、皆の姿が見えるはずもなく皆の悲鳴だけが聞こえてきた。


(クソッ……なんてザマだ。皆を守るって言っておきながら自然に翻弄されているなんて……)


 俺は甘かった。皆と一緒ならどんな困難も乗り越えられ
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