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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第75話 空の危険区域、ベジタブルスカイに向かって駆けあがれ!
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俺ははしゃぐ皆を見てそうポツリと言った。
「イッセー先輩?どうしたんですか?」
「俺、乱気流に巻き込まれてどうしようもなくなった時皆を連れてきた事を後悔したんだ。自分の無力さに打ちのめされて諦めかけていた。情けないよな……」
あの時俺は皆を巻き込んだ自分の浅はかさと計画の甘さ、そして自分の弱さを思い知らされた。
「でも皆は最後まで諦めなかった。それを見た俺は心が震えたよ。そして思い出した、初めて死にそうになった時、俺は生きようと必死にもがいた。死にたくない、行きたいと力の限りを振り絞っていたんだ」
俺も昔はそうだった。上手くいかずに死にかけた事も何度もあった、でも……
「でも今の俺は美食屋のカリスマだの期待の若手だのと煽てられて天狗になっていた。トミーロッドに勝てなかったのも心の何処かで『俺ならやれる』と無意識に慢心していたのかもしれない。事実皆がいなければ俺は殺されていただろう」
「そんなことは……」
小猫ちゃんは俺を庇おうとしてくれたが俺は彼女の手を握って言葉を遮った。グルメ細胞や赤龍帝の籠手という強力な力をコントロールできるようになったことで油断があったのかもしれない。
「俺は今回の旅で自分の甘さを思い知った。だからこそ、俺はもう一度皆に誓うよ。俺は皆と一緒にGODを食いたい!だから俺はもっと強くなる!皆を守れるように……」
俺は皆を見渡しながら最後に手を握っていた小猫ちゃんの顔を覗き込んだ。彼女の目は真っ直ぐに俺を見ていてコクッと小さく頷いた。
「私も強くなります。料理の腕も上げて先輩の力になれるようにもっと頑張ります!」
小猫ちゃんの言葉にこの場にいる全員が頷いた。そしてリアスさんが一歩前に出て俺に話しかけてきた。
「イッセー、貴方の気持ちは良く分かったわ。でも一つだけ言わせて頂戴。私達は自分の意志で貴方についてきたの。だから貴方がそれについて責任を感じる必要はないの。私も強くなるわ、イッセー。貴方だけが私達を守るなんて嫌、私も貴方を支えたい」
「リアスさん……」
リアスさんはそう言って俺と小猫ちゃんの手に自分の手を重ねた。そして他のメンバーたちも次々に手を重ねてきた。
「わたくしも精進いたします。愛する人を苦悩させるなど大和撫子と恥ずかしいです」
「僕もイッセー君を支えたい、だから一緒に行かせてほしいんだ。苦しいことも楽しいことも一緒に分かち合いたい」
「ぼ、僕はまだまだ弱っちいです……でも僕を信じてくれたイッセー先輩の力になりたい……だから僕も連れて行ってください」
朱乃さんは凛々しい表情でそう言い祐斗は優しい笑みを浮かべながら俺を見つめていた。そして今回初めてG×Gの世界を共
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