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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
G編
第67話:始まりの騒動
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スが、思わず嫉妬の炎を燃やした。自分以外で透の関心を集めたのが気に入らなかったのだろう。それも勿論、脅威が過ぎ去り心に余裕が出来たからだが。
「な、何素直に拍手してんだ! って言うか、考えてみたらこの戦法ならあたしだってあいつらを始末できてた! それももっとド派手にだ!!」
ヤキモチを焼くクリスに、透は笑って彼女の頭を撫でる事で応えた。勿論仮面で彼の顔は見えないが、彼が笑顔である事はクリスには手に取るように分かった。
「ん……分かれば良いんだよ」
「♪……!? !!」
「え?」
改めてクリスの可愛さを噛み締めていた透は、ふとトンネルの方を見てある事に気付きクリスの視線をそちらに誘導した。何事かとクリスがそちらを見ると、そこには走る車両に必死に追い縋ろうとする響の姿があった。
「待ってぇぇぇぇッ!? 置いてかないでよぉぉぉぉッ!?」
「ば、バカッ!? 自分から降りたんだろうがッ!?」
「だってぇぇぇぇぇッ!?」
ジャッキの力も使って必死に追い縋ってくる響に、クリスが堪らずツッコミを入れた。そりゃ高速で走る列車から降りれば置いてきぼりを喰らうのは当たり前である。
手摺に掴まりながら手を伸ばすクリスだったが、列車が徐々に速度を上げ始めたのか響との距離が開いていく。
見兼ねた透が、ライドスクレイパーに乗って響を回収し列車に戻る。
何とか取り残されずに済んだ響は、透への感謝のあまり彼に抱き着いた。
「ありがとぉぉぉ、透くぅぅぅん!!」
「おいコラッ!? 透から離れろッ!?」
頬擦りする勢いで透に抱き着いた響を、クリスが必死に引き剥がそうとする。
透は岩国基地に到着するまでの間、響とクリスの2人に挟まれて揉みくちゃにされるがままになるのだった。
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