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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
G編
第67話:始まりの騒動
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ズ相手には相性が宜しくない。
さてどうしたものか…………2人が揃て悩んでいると、響が名案が思い浮かんだと声を上げた。
「あ、そうだ!」
「何だ? 何か閃いたのか?」
「師匠の戦術マニュアルで見た事があるッ! こういう時は、連射の連結部を壊してぶつければいいって!」
「はぁ……おっさんのマニュアルってば面白映画だろ? そんなのが役に立つのかよ」
期待した自分が馬鹿だった……あたかもそう言いたげにクリスは呆れた声を上げた。
「大体、魔法使いが相手ならともかく、ノイズに車両をぶつけたってあいつらは通り抜けてくるだけだろ?」
出来るだけ優しく説き伏せるように言うクリスに、透も隣でウンウンと頷いた。
しかし響の顔に浮かんだ自信は揺らがない。
「ふっふ〜ん! ぶつけるのはそれだけじゃないよ!」
自信満々の響に、クリスと透は揃って顔を見合わせた。
ここまで言うのならばと、2人は響に協力する事にした。どの道今は他に何か案が浮かぶ訳でもないし、ここは一つ賭けてみようという事だ。
「急いで! トンネルを抜ける前に!」
クリスが列車の連結部を撃ち抜き破壊すると、響が両足を曲げて連結器同士の間に挟まった。
「サンキュー、クリスちゃん!」
「本当にこんなんでいいのかよ?」
クリスの不安そうな声を他所に、響は全身の力を使って後方車両を押し出した。
「後は、こ、れ、でぇぇぇッ!」
切り離された車両は速度を失い、後方へと引き離されていく。
その車両をノイズ達は位相差障壁で通り抜けた。ここまではクリスと透の予想通り。
だが2人が予想もしていなかったことがある。それはノイズの移動速度だ。視界が車両で塞がれたからか、待ち伏せを警戒してかノイズの飛行速度が先程よりも落ちていたのだ。
速度が落ちてしまえば、あのノイズの硬さも生かせない。車両を通り抜けてきた大型飛翔ノイズは、顔を覗かせた瞬間に響のブースターによる加速力を付与した拳を叩き付けられる。
変形してパワージャッキの性能も大幅に向上したナックルは、更に内部のギアを放電しながら高速回転させ威力を倍増させた。
これには大型飛翔ノイズの防御力も白旗を上げ、先端をひしゃげさせて爆散した。それだけに留まらず。閉鎖空間上での爆風は後方のフライトノイズ達をも巻き込み次々と消滅させていった。
後詰として、もしくは爆風の威力が前方車両にまで届きそうになってきた時の為に切り離した連結部で待機していたクリスと透は、その結果に素直に舌を巻いた。
「閉鎖空間で相手の機動力を封じた上で、遮蔽物の向こうから重い一撃……あいつ、どこまで……」
驚くクリスの隣で、透が小さく拍手している。
それに気付いたクリ
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