暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
G編
第67話:始まりの騒動
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な姿の突撃形態となって突っ込んでいく。
先端部は破城槌よろしく頑丈なようで、クリスの攻撃が全て弾かれた。
それに対し、上空から迫った透はカリヴァイオリンを手放し右手の指輪取り換えハンドオーサーに翳した。それと同時に響が屋根から飛び上がる。
〈イエス! キックストライク! アンダスタンドゥ?〉
「うおぉぉぉぉぉぉぉッ!!」
ほぼ同時に大型飛翔ノイズに突き刺さる、透のキックストライクと響の拳。傍から見ていたクリスはこれで決まったと思った。
しかしなんと、ノイズはこの攻撃にも耐えた。流石にそのまま突き進むことは出来なかったようで軌道は逸らされたが、未だ消滅する気配は見せない。
「なんつー堅さだ!? しかもお代りまで来やがったし」
大型飛翔ノイズに手古摺っている間に、小型のフライトノイズがまた沸いてしまった。これでは何時まで経っても終わらない。
しかも最悪なのは、今ので透の魔力が大きく消費されてしまった事だ。透としては今の一撃であの大型飛翔ノイズを倒し、残りの雑魚を各個に撃破していく算段であった。それが思わぬ堅さで覆されてしまったのだ。
クリスは透を一旦休ませ、周囲の小型ノイズ共々大型飛翔ノイズをガトリング砲で迎撃する。
「あん時見たく空を飛べるエクスドライブモードなら、こんな奴らにいちいちおたつく事なんてねえのにッ!」
「ん? ッ!? く、クリスちゃん!? 透君!?」
「あん? うわぁぁぁぁぁぁっ!?」
不意に背後を振り返った響の声に、そちらを見たクリスは悲鳴を上げた。
戦闘に夢中で気付かなかったが、トンネルがもう目と鼻の先まで迫っていたのだ。
このままではトンネルの淵で弾き飛ばされてしまう。クリスがそう危機感を抱くのと、透が新たな魔法を使用するのはほぼ同時であった。
〈フォール、ナーウ〉
咄嗟に透が使用したのは、足場に穴を開けるフォールの魔法。下に空間があればそこに繋がる穴を開けられるし、無くても即興の塹壕が掘れる優れモノだ。ルナアタック最後の戦い直前で、颯人の命を救った魔法でもある。
警告なしで足元に穴を開け、響とクリスと同時に退避させる透。その際彼は2人の腰をそれぞれ片手で支え、列車内に降り立った時2人が倒れないように考慮した。
「あ、あぶねぇ。助かったよ透」
「ありがとう透君!」
2人からの感謝に、透は頷く事で応えた。
「それにしても……クソッ!? 攻めあぐねるとはこういう事かッ!」
クリスが悔し気に拳を手の平に叩き付ける。その横では透も腕を組んで考え込んでいた。
恐らくだが、スペシャルの魔法を使って魔力を全開にすればあのノイズに対し攻撃を通す事も可能だろう。だがあの形態はスピードを犠牲にした力だ。あのノイ
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