第六百一話 朝ご飯はその十一
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「それだ」
「そうなんだ」
「その考えは変わらない」
「見方の違いかな」
「そうだな、そして必ずな」
「勝つんだね」
「よく次に言うことがわかったな」
テンボはトムの今の言葉にこう返した。
「俺はそう言うつもりだったが」
「やり取りの流れでね」
「そうか、お前探偵の才能があるな」
「自分ではそうは思わないけれどね」
「何なら探偵を目指してみるか」
「別にいいよ、ただお握りはね」
二人が食べているその食べものをだった。
トムも受け取った、そうして一口食べて言った。
「頂くよ」
「美味しいわよね、お握り」
「うん、本当に日本人が生み出した素晴らしい食べものの一つだよ」
こうジャッキーに答えた。
「というかこれがないと和食じゃないね」
「お握りがそこまでいくわね」
「素晴らしい食べものだよ」
「そうよね」
「だからね」
「おにぎりがないとっていうのね」
「和食はね」
つまり日本の料理はというのだ、尚日本料理というとそこには洋食も含まれるがここでは和食を日本料理と考えて話されている。
「もうまずはお米だしね」
「そうだ、それにお醤油だ」
テンボはこの調味料も話に出した。
「お米にな」
「この二つがないとね」
「日本の料理じゃないな」
「だからね」
それでというのだ。
「僕もこう言うんだ」
「お握りがないと和食じゃないか」
「もう和食を語ろうと思ったら」
それこそというのだ。
「まずはね」
「お握りだな」
「何といってもね」
「そうね、もっと言えばこれもだけれど」
ジャッキーはお味噌汁のお碗自分が持っているそれも見て言った。
「お味噌もね」
「調味料はお醤油とね」
「お味噌ね」
「その二つがないとね」
「日本のお料理は成り立たないわ」
「そうだね、そしてお握りのお米は」
それはというと。
「絶対だよ」
「欠かせないわね」
ジャッキーも言った。
「確かにね」
「海苔がなくても」
これはというのだ。
「僕はいいけれど」
「お握り自体はなのね」
「もうこれがないと日本のお料理ってどうなるか」
「その通りだ、日本を知ろうと思えばだ」
テンボは力説した。
「お握りをだ」
「食べることね」
「まずはな」
こう言うのだった。
「そうすべきだ」
「そういうことね」
「そしてだ」
「今日もね」
「推理に頑張るぞ」
テンボはお握りを食べつつ言った。
「今度のお握りは梅だったな」
「オーソドックスね」
「しかしそのオーソドックスがいい」
梅のお握りがというのだ。
「食欲も刺激されてな」
「梅の酸っぱさでね」
「本当に梅はいい」
「ああ、梅干しはね」
その食べものの名前を聞いてトムはこんなこと
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