第123話
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デターや異変も協力してくれたリウイ陛下達もそんな異世界の酷い所を受け入れているなんて……それに確かメンフィル帝国って”全ての種族との共存”を理想としている国でしたよね?そんな普通に考えたら夢のような国を目指しているのに、どうしてそんな酷い所を受け入れているんでしょうね……?」
複雑そうな表情で呟いたアネラスの意見に頷いたティータは疑問を口にした。
「いえ――――――”メンフィルだからこそ、そんな闇の部分も受け入れる必要がある”のだと思うわ。」
「それってどういう意味?」
静かな表情で呟いたシェラザードの指摘が気になったフィーは真剣な表情で訊ねた。
「師匠から聞いた話なんだけど、元々メンフィルはメンフィルが掲げている理想である”全ての種族との共存”はリウイ陛下達による”メンフィル王国”建国時より掲げたある”理想”が元となっている話を聞いた事があるのよ。」
「その”ある理想”とは一体どのような”理想”なのだろうか?」
シェラザードの話が気になったガイウスは新たなる質問をした。
「―――”光と闇の共存”。それがメンフィルが掲げている”全ての種族との共存”の根本となった”理想”よ。」
「”光と闇の共存”……そういえば以前レン皇女殿下から聞いた話によりますと異世界は宗教や神々もそうですが、人間や異種族もそれぞれ”光陣営”と”闇陣営”に分かれて争っている世界と仰っていましたが……」
「―――なるほどね。メンフィルはまさにその言葉通り、本来争い合うはずの関係だった”光陣営”と”闇陣営”が共に協力して生きていく国を目指しているからこそ、さっきのベルフェゴールの話のような”闇”の部分も受け入れているって事ね。」
「ま、メンフィルがそういう国だからこそ、クーデターや異変の件があるから本来だったら”裏”の世界でしか生きられず、”表”の世界に生きる事が厳しいレーヴェの野郎も”表”の世界で一国の姫の親衛隊の副長みたいなまともな職に就けて”表”の世界で堂々としていられるのも、”実力主義”かつ”光と闇の共存”のメンフィルに受け入れられた事もあるんだろうな。」
シェラザードの答えを聞いたエマはある事を思い出し、二人の話を聞いて事情を察したセリーヌは目を細めて呟き、アガットは疲れた表情で呟いた。
「あれ?でもそれって、なんだかZ組と似てなくない?」
「うむ……我らZ組は”貴族派”と”革新派”に分かれて争っているエレボニアの”新たな風”を巻き起こす為に設立されたクラスだから、メンフィル帝国の場合は”光”と”闇”に争っている世界に”新たな風”を巻き起こしているから、そういう意味ではZ組とメンフィル帝国は共通している部分があるな。」
「ハハ、メンフィルと比べればさ
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