第123話
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生き方であり、お嬢様達に対する”けじめ”だと思い、”最後”はお嬢様達の”愛”を無下にした愚かな暗殺人形として果てる事と決めていたのですわ。」
「シャロン………」
「ハア…………貴女の事をオリビエ達から教えてもらった時はヨシュアと結構似ているように思っていたけど、似ているどころかまさに”第二のヨシュア”と言ってもおかしくないわね……」
「ああ……特にその周りの連中の事や自分が犠牲になればいいみたいな自分勝手な部分はエステルと共に行方を探っていた頃のヨシュアと同じだぜ。」
シャロンの話を聞いたミリアムが辛そうな表情でシャロンを見つめている中、疲れた表情で溜息を吐いたシェラザードの言葉にアガットは呆れた表情で同意した。
「―――バカッ!!」
「ぁ――――――」
するとその時アリサは声を上げた後シャロンを強く抱きしめ、アリサに抱きしめられたシャロンは呆けた声を出した。
「過去がなんであろうと、今のシャロンは私の……ううん、母様やお祖父様にとっても大切な”家族”よ!その大切な家族の一人のシャロンが自分から死ぬなんて、家族として絶対に許さないわ!貴女がラインフォルト家に来てから私達はずっと一緒だったのに、どうしてそれがわからなかったのよ!?”星杯”の時に貴女は『シャロンの名前を返す』って言っていたけど、あれ以降も私達に対して申し訳ないと思っていた時点で”暗殺人形”なんかじゃなく、”シャロン”よ!」
「アリサ君…………」
「お嬢様………ええ……そのような簡単で肝心なことに気づけなかったなんて、わたくしは本当に大馬鹿者ですわ……………」
アリサのシャロンに対する言葉を聞いたアンゼリカは微笑ましそうに見守り、シャロンは呆けた後幸せそうな表情を浮かべてアリサを抱きしめ返した。
「うふふ、丸く収まったようだし、お邪魔虫の私は空気を読んで退散させてもらうわね〜。」
「ちょっ、君にはまだ聞きたいことが――――――」
一方その様子を見守っていたベルフェゴールは転位魔術を発動し、それを見たマキアスは驚いた後ベルフェゴールを呼び止めようとしたがベルフェゴールは無視して転位魔術でその場から去った。
「フン……場を引っ掻き回した挙句後始末を人任せにして去るとはどこまでも自分勝手な女だ。」
「空気を読めるんだったら、一言くらいアリサ達に謝りなさいよね。」
「つーか、結局何しに来たんだよ、あの痴女は。」
ベルフェゴールが去った後ユーシスとサラ、アッシュは呆れた表情で呟いた。
「それにしてもベルフェゴールさんの話にあった戦いで敗北した女性の末路等と言った異世界の”闇”の部分はショックでしたよね……」
「は、はい……それにあんなに誇り高く、3年前のリベールでのクー
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