第123話
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うし、エクリアさんにとっての愛弟子のエリゼちゃんにもそういった”覚悟”とかも教えているでしょうね。」
「そうだな……彼女自身も元”将軍”だったとの事だからな。」
ベルフェゴールの答えを聞いたガイウスが複雑そうな表情で答えを濁している中、アネラスとミュラーはそれぞれ複雑そうな表情でエクリアを思い浮かべた。
「だ、だからと言ってそれで貴女がリィンとシャロンにした事が許されると――――――」
「―――いいのです、お嬢様。わたくしの件でベルフェゴール様をそれ以上責めないでくださいませ。」
「シャ、シャロン……?」
アリサが怒りの表情でベルフェゴールを睨んで反論を続けようとしたその時最大の被害者であるはずのシャロンに制されると戸惑いの表情でシャロンに視線を向けた。
「元々わたくしは”リィン様に殺されるつもりで、銅のゲオルグの要請を請けた”にも関わらず、『リィン様とベルフェゴール様が暗殺人形としてのわたくしの生き方を奪った事』で生きる事が許された所かお嬢様に再びお仕えする事までできたのですから、リィン様もそうですがベルフェゴール様にも”感謝”しておりますわ。」
「!!」
「ふえっ!?そ、それじゃあシャロンさんは自分が殺されるとわかっていながら、その要請を……!?」
「そういえばジョルジュがシャロンさんに命じた要請の”真の狙い”はリィン君にシャロンさんを殺させてその件で私達がリィン君達と完全に敵対するように仕向ける事だという話だったね……」
「ああ……話の途中でベルフェゴールが現れたせいで、ジョルジュが出したクソッタレな要請の目的を理解していながら、その要請を請けた”当事者”の考えはまだ聞いていなかったな……」
「何でアンタは自分が”捨て駒”にされるとわかっていながら、ジョルジュの要請を請けたのよ?」
シャロンが口にした驚愕の答えに驚いたその場にいる全員が血相を変えている中アリサは目を見開き、ティータは思わず驚きの声を上げた後信じられない表情でシャロンを見つめ、アンゼリカとクロウは重々しい様子を纏って呟き、サラは真剣な表情でシャロンに訊ねた。
「お嬢様やZ組の皆様方への”けじめ”の為ですわ。」
「ハ……?」
「わ、私達やアリサさんへの”けじめ”の為ですか?一体何に対する……」
シャロンの答えを聞いたセリーヌは困惑の表情を浮かべ、エマは戸惑いの表情でシャロンに訊ねた。
「結局は暗殺人形として任務を遂行する生き方しかできず、その生き方すらも”中途半端”になった虚ろな娘に”思い出”や”愛”を与えたお嬢様達を裏切ったのですから、お嬢様達を裏切った愚かで虚ろな娘を最後まで務め続ける事がわたくしに残された唯一の
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