第123話
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リヴァルト皇子は疲れた表情で溜息を吐き、セリーヌは呆れた表情で溜息を吐き、ミリアムは疲れた表情で指摘した。
「た、例え”メンフィル帝国にとっては問題にはならなくても、ゼムリア大陸にとっては大問題”なんじゃないのか!?君のやった事はどう考えても法律――――――いや、国際法に違反しているぞ!?」
「そうかもしれないわね。でもそこの元暗殺者は”本来は国際法に守られる対象”じゃないでしょう?――――――何せ、”結社”とかいう”国際犯罪組織”扱いされている組織に所属していた”暗殺者”で、連合からも”抹殺対象”にされていたんだから。」
「そ、それは………」
「………ッ!」
真剣な表情で反論したマキアスの指摘に対して答えたベルフェゴールの指摘を聞いたトワが答えを濁している中アリサは唇を噛みしめた。
「それに貴女達、忘れていないかしら?私も”魔神”なのよ?」
「ベルフェゴールが”魔神”である事と今までの話とどう関係するのだろうか?」
ベルフェゴールの問いかけの意味が理解できなかったガイウスは真剣な表情でベルフェゴールに訊ねた。
「”魔神”である私にとっては”虫けら”のようにひ弱な存在の”人間”達が作った”法”を守ってわざわざ”罰”を受けてあげる訳がないでしょう?だって、私達”魔神”は”絶対的強者だから弱者が決めた法を守る必要はない”もの。」
「その傲慢な考えはある意味”魔王”の一柱たるベルフェゴールさんらしい考えではありますね……」
「フン………世界は”力”ある者達を中心に回るのが当然だと思っている等あまりにも愚かな考えだ。」
不敵な笑みを浮かべたベルフェゴールの話を聞いたエマは複雑そうな表情で呟き、ユーシスは鼻を鳴らして厳しい表情でベルフェゴールを睨んだ。
「……ねぇ、ベルフェゴールがリィンを操ってシャロンに強姦させたことを教えたのは殲滅天使達だけじゃなく、リィン達にも教えたって言っていたよね?その様子だとリィン達も連合同様受け入れたようだけど、何で?」
「言われてみればそうだな………」
フィーの疑問を聞いたラウラは真剣な表情で考え込んだ。
「うふふ、経緯はともかく、ご主人様達にとっては今までは味方で親しい相手でもあったその女を殺さずにすんだのだから、私の独断を受け入れたのよ。ま、セレーネ達はともかく、メンフィル帝国軍の訓練兵として”戦場の覚悟”を学んでいたご主人様もそうだけど、仕えている主やご主人様の為に自ら”剣士”となったエリゼも”師匠”から”女性が戦いで敗北した時の末路”も教えられているだろうから、”比較的穏便な結果で手打ちとなった事によかった”と思っているんじゃないかしら?」
「それは………」
「確かにエクリアさんだったら知っているでしょ
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