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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
人間-ころせぬもの-
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がる何百枚もの札束。
しかしこんなものに興味はない。
ただ、
「悪いな…こんな"はした金"で買えるほど、俺の武蔵は安くはないんだ。」
散っていくお札の枚数からとんでもない値段ということは分かる。
しかしいくら積まれたとて、武蔵ちゃんは渡せない。
「野郎!後悔させてやる!!」
奴らが一斉にマシンガンをかまえ、火を吹く。
短い間隔で連続して響く発砲音。
俺と武蔵ちゃんに襲いかかる、何百もの鉛玉。
だがこの程度
「大和くん!!」
「ああ!斬り伏せる!!」
遅い。
弾丸の隙間をくぐり抜け、2人は走る。
確かに弾丸は速い。
しかしこれくらいなら武蔵ちゃんの剣さばきの方がずっと速い。
「修行の成果…かもな!!」
「じゃあ感謝してね!出来れば気持ちじゃなく物で!!」
メイスから刀を引き抜き、避けられない弾丸は瞬時に真っ二つにする。
武蔵ちゃんもそうだ。
必要最低限の動きでかわし、両手の二刀で弾き、斬っていく。
「こいつ…速」
「ッ!」
一気に懐に飛び込み、すれ違いざまに銃を斬り裂いて無力化。
ついでに隣にいた者の銃も斬っていく。
「なんだこいつ!?マスターは弱いんじゃないのか!!」
「生憎俺は、少し特殊なマスターなんでね!!」
空中で身を翻し、離れた奴のところへ着地すると銃口からを蹴り上げ、峰打ちで戦闘不能にする。
そして、一方武蔵ちゃんは
「遅い!!」
容赦なく斬る。
銃を持っているならそれを持つ腕ごとはね飛ばし、襲い来るのなら胴を斬り裂く。
数秒と経たないうちに、物言わぬ死体をそこらに転がしていった。
「ダメだ!!やっぱサーヴァントには適わねぇ!!」
「近づけなきゃ洗脳薬も飲ませられねぇ!撤退だ!!ただちに撤退だ!!」
生き残った奴らは脅え、慌てながらもどこかへと逃げ去っていく。
終わった。だがあいつらはなんなんだ?
それと
「…っ!」
武蔵ちゃんが斬った死体。
それを見ると、吐き気が込み上げ思わずその場で戻しそうになる。
「大丈夫?」
それを心配して武蔵ちゃんが近寄るが、手を振って問題ないという意思を伝え、込み上げてきたものをグッと抑え込んだ。
「人を…斬る…。」
初めて人を斬った時のことを思い出す。
あの時は必死だったけど、感触は鮮明に思い出せた。
肉を裂いていく手応え、ほとばしる鮮血。
ゲームやネットではそう見れない、リアルな死。
俺は人の死が怖い。
いや、自分が人を殺しているという実感が怖い。
だからさっきも、無意識で人を殺さずあくまで無力化したんだ。
「ホントに大丈夫?なんだか顔色悪いけど?」
「大丈夫…本当に、心配ないよ。」
しかし、彼女は顔色1つ変え
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