暁 〜小説投稿サイト〜
『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
人間-ころせぬもの-
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・ヴィンチなら、車の1台や2台、何かしら魔改造してるかもしれないがあるハズだ。
とすると、

「じゃあ…。」
「探しに行きましょ?そのダ・ヴィンチさんとやらをね。」



?

ホテルを出発し、また俺達の旅は始まる。
始まるのだが、

「これはマズイ…!刀じゃ分が悪すぎるかもね!!」

大変なことになった。
異常に成長した大木の根が地面を覆い尽くす熱帯雨林をしばらく歩いていると、そこに住まうモンスターに遭遇した。

翅刃虫。

こいつもまたFGOにて登場する敵であり、その歯はすさまじいものであり、猛牛の骨すら噛み砕くとの事。
つまり、一撃でも喰らえばひとたまりもない。

周囲に散乱している、"何か"に食い荒らされたであろう死体を見た時点でここは引き下がるべきだったんだろう。
そして一番の難問は、俺たちの持つ武器だ。

「これじゃキリがない!武蔵ちゃん!なんとかならないのか!」
「ならない!時間はかかるけど一匹一匹斬っていくしかないんじゃない!?」

俺と武蔵ちゃん、二人の武器は刀。
対する翅刃虫は群れで行動し、何より的が小さい。
刀を振るい、二、三匹を落としたとて彼らにはなんのダメージにもならない。
そして素早く、簡単に攻撃を避けられる。
これではジリ貧でこちらが追い込まれるのは時間の問題。
メイスもダメだ。
威力はでかいが素早さは落ち、嘲笑うかのように避けられる。

そう、"点"ではなく、"面"で攻められるものがあれば…!

「やぁッ!!」

武蔵ちゃんが飛び上がり、身体を回転させ周囲に群がった翅刃虫を切り刻むもそれは数匹で、ほとんどは散り散りになりまた集結する。
何かないか、何かないかと必死に考えを巡らせるが…。

「あった…!」

ふと、死体に目がいった。
ボロボロだがおそらく制服からかろうじて警察官だったであろう面影がある。
そして、手に握られているのは拳銃。
これだ。

「武蔵ちゃん!」
「なにか思いついたの!?」
「ああ!少し時間を稼いで欲しい!!」

そういい、翅刃虫の追跡を振り切って俺は死体から拳銃を拝借。

「刀も、メイスも生み出したんだ。ならこいつもいけるはず!」

銃をかまえた手に力を込める。
すると赤い稲妻が迸り、次第にそれは拳銃を包み込む。
拳銃は姿を変えていく。
銃身は長くなり、重くずっしりとしたメタリックなもの。
しかし銃は銃のまま、俺が変えさせたのは

「こいつでどうだ!!」

生まれ変わった銃から、弾丸が放たれる。
それは一定距離を進むと、バラバラになり翅刃虫に襲いかかった。
そう、その銃は

「散弾銃!」

そう、ショットガンだ。

「これで蹴散らす!武蔵ちゃんは避けてくれ!
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