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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
人間-ころせぬもの-
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えている大和くんに踏み込む。
ごめん。脚は動かさない約束だけど身体がうずうずして仕方がないの。
「そっ、それは…ッ!?」
咄嗟の判断で、振り下ろされた二刀を受け止める。
静かな早朝に金属同士がぶつかった弟が反響し、火花が散る。
「大丈夫大丈夫!大和くんなら平気ですって!」
「平気じゃないし…それに今本気で取りに来ただろ…!!」
「バレたか。」
刀を弾き、大和くんはかまえ直す。
刃にはバチバチと小さく電撃が迸り、彼も本気で行くということが窺えた。
「じゃあやってやる…!そっちがその気なら…こっちも本気で一本取りに行くからな…!!」
「ふん…望むところ。」
?
場所は戻り、ホテルの中。
「いった…。」
全身打撲痕だらけの俺はシャワーを浴びた後、痛む身体に顔をしかめながら朝食を頂いていた。
要は、完膚無きまでにやられた。
「いやー気分がいいわね!これでうどんが食べられれば文句ナシなんだけど!!」
晴れやかな笑顔で白米を頬張るのは武蔵ちゃん。
両手を使い始めた彼女はあまりの速さにこちらは手も足も出ず、防戦一方だった。
やがて疲れから防御も間に合わなくなり、こうして峰打ちでボコボコにされたわけだ。
「でも、悪くなかったわね。」
「何が?」
「太刀筋。それに身体の動かし方。前は無駄が多かったのに今じゃ見違えました。」
「そりゃどうも。」
敗者の朝ご飯である乾パンを口に放り投げ、俺の質素な朝食は終了し、立ち上がる。
「次はどうするの?」
「ああ、実は仕事をしていく上で、欲しいものがあってさ。」
「欲しいもの?」
届け物をする俺の仕事。
名前が無いのもあれだからと言われ、武蔵ちゃんからは『竜胆急便』という企業名をつけてもらった。
それで宅配業をやっていく上で無視できないのが
「"足"だよ。」
「足?」
「乗り物。車とかさ。そういうのがあればより大きいものも届けられるし、より遠くへ行ける。」
業務の内容上、やはり徒歩では厳しいものがある。
修行にはなるかもしれないが、あくまで第一目的は人にモノを届けることだ。
だから足が欲しい。
この崩壊世界で法律は機能しているか知らないが、免許は持ってるし車は運転できる。
後は、その乗り物を探すだけだが…
「乗り物…ねぇ。アテがあるかも?」
「え?」
武蔵ちゃんが急にそんなことを言い出した。
まさか知り合いにそれに詳しい?でもいるのかと思ったが、
「前にあの人が言ってたじゃない?この前レオナルド・ダ・ヴィンチを名乗る女性に会ったって。」
「ああ、そうだけど。」
前回の依頼、人らしいものが入ったバックを運んだ時の依頼主が言っていたことだ。
確かにそれが本当にダ
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