第1試合
【第1試合】 VSグレート・ザ・屍豪鬼(3)
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のようにまとめる。こうして、アシュラマン・ザ・屍豪鬼の腕は、6本から太い2本腕へと変えられてしまう。
「い、いったい、何をする気なんじゃあ!」
困惑するアシュラマン・ザ・屍豪鬼を尻目に、キン肉マンルージュはアシュラマン・ザ・屍豪鬼の両足首を掴んだ。そして、アシュラマン・ザ・屍豪鬼の両腕の動きを封じるべく、自らの両足を乗せる。
「こ、これはあああ! 伝説超人キン肉マンのスペシャルホールド、キン肉ドライバーだあああ!」
アナウンサーが興奮しながら言い放った言葉どおり、キン肉マンルージュはアシュラマン・ザ・屍豪鬼にキン肉ドライバーを極めた。そして、キャンバス目掛けて落下していく。
「ガーガガガ! 何かと思えば、キン肉ドライバーじゃとお? 儂を誰だと思っておる! d.M.pのメイキング超人じゃい! キン肉ドライバーの返し技くらい、心得ておるわい!」
キン肉マンルージュは、笑みを浮かべながら言葉を返す。
「せっかちさんだねぇ、まだ技は完成していないよぉーだ!」
キン肉マンルージュは、腕のホールドが甘いという弱点を克服するかのように、アシュラマン・ザ・屍豪鬼の両腕を自らのふくらはぎで挟み込み、がっちりとホールドした。更に自らの身体を後ろに反らし、同時に腰を後ろに向かって曲げることで、アシュラマン・ザ・屍豪鬼の胸を反らさせた。そして、お尻をアシュラマン・ザ・屍豪鬼の頭に乗せ、顎が激突するように顔を上げさせる。
「な、なんじゃあ、この技は!?」
困惑するアシュラマン・ザ・屍豪鬼。同じように、観客や実況席のふたりも、困惑している。
「こ、これはなんだあああ?! 初めて見る技です!」
「これは私も初めて見ますよお?!」
アナウンサーと中野さんは顔を見合わせながら、正体不明の技について考え込む。
「ふふ、誰にもわからないでしょうね。あの技は凛香ちゃんの……いいえ、キン肉マンルージュのオリジナルホールドですもの」
マリは落下するキン肉マンルージュとアシュラマン・ザ・屍豪鬼を見つめながら、静かに言った。
“ごずどおおぉぉおおぉぉおおぉぉん!”
キャンバスに着地したのと同時に、キン肉マンルージュは言い放つ。
「キン肉ルージュドライバー!」
アシュラマン・ザ・屍豪鬼の全身に、激しすぎる衝撃が走り抜ける。特に顎から胸に掛けての上半身は、骨折と筋肉の断裂により、致命的なダメージを負っていた。
キン肉マンルージュはアシュラマン・ザ・屍豪鬼の身体を離して、後ろ向きにジャンプした。そして宙で一回転して、自陣のコーナーポストまで飛びながら移動した。
“うおおおおッ! すげえすげえすげえ! すんげえええ!”
“キン肉ルージュドライバー! マジでしびれた!
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