第1試合
【第1試合】 VSグレート・ザ・屍豪鬼(3)
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って、アシュラマン・ザ・屍豪鬼には、もう体力が残っていないはずですぅ!」
マリは少し驚いた顔をしながら、ミーノに言葉を返す。
「確かに、アシュラマン・ザ・屍豪鬼にはもう体力が残っていないわ。だから、代りに使うつもりなのね、アシュラマン・ザ・屍豪鬼は」
「つ、使うって、何をですぅ?」
「……いのち」
ミーノは言葉を失った。自らの命を使いきってしまうことに、全く躊躇がない悪魔超人。ミーノは心底、恐怖した。
“しゅんッ”
風を切る音が聞こえた瞬間、キン肉マンルージュのみぞおちには、アシュラマン・ザ・屍豪鬼の膝がめり込んでいた。
「ッくはぁ」
キン肉マンルージュの身体は、くの字に曲がり、口からは赤いものが吹きしぶいた。
“どずばきゃあぁぁッ”
アシュラマン・ザ・屍豪鬼は膝を離し、そしてキン肉マンルージュの身体を真上に蹴り上げる。
“しゅびッ”
真上に飛ばされたキン肉マンルージュよりも速く、アシュラマン・ザ・屍豪鬼は上空に移動した。
そして、アシュラマン・ザ・屍豪鬼はキン肉マンルージュの足の上に膝を乗せ、全体重をかける。
「阿修羅稲綱落とし!」
真・怒り面の力が加わった阿修羅稲綱落としは、今までの阿修羅稲綱落としとは比べものにならないほどの威力を秘めている。
キン肉マンルージュは、全く動くことができない。
「阿修羅地獄芸!」
突然、アシュラマン・ザ・屍豪鬼の両膝から、骨が突き出してきた。骨はキン肉マンルージュの両足を、完全にロックする。
「ガーガガガ! これでもう、逃げられんぞい! 今度こそ、地獄行きの片道切符! ワンウェイチケットじゃあ! 行先は人生の終点、地獄じゃあ!」
キン肉マンルージュは、動かない身体を無理やりに動かす。しかし、全くと言っていいほどに、身体は動いてくれなかった。
万策尽きる……最後まであきらめない! だが、何もできることがない。
万事休す……どうしたらよいのかわからないでいるキン肉マンルージュは、ふと、あることを考えた。
「こんなとき……キン肉マン様なら……キン肉万太郎様なら……どうするのかなあ……」
絶対絶命……そんな窮地に陥ったならば、キン肉マンなら、キン肉万太郎なら、間違いなくあの力を発動させる。
「でも……わたしに使えるのかなあ……無理だよ……あの力は特別だもん……キン肉族王家だからこそ使える、特別中の特別……」
キン肉マンルージュの身体から、力が抜けていく。いよいよをもって、力を使い果たした。
「ちがうのですぅーーーーーーーーッ!!」
突然に上がったミーノの叫びに、キン肉マンルージュはミーノを見た。
「違うのですぅ! あの力は、キン肉マンルー
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