第1試合
【第1試合】 VSグレート・ザ・屍豪鬼(3)
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…ウソだよ、そんなの」
弱気になっているキン肉マンルージュは、顔をキャンバスに向けたまま、身を震わせている。
「アシュラマンって言えば、誰でも知ってるくらい有名な伝説の悪魔超人だよ……超がつくほどのスペシャルな超人なんだよ……そんな超人相手に、わたし……戦えないよ……」
不安がピークに達したキン肉マンルージュは、ぽろぽろと涙をキャンバスに落とす。
「うええぇぇん……こわいよお……たすけてよお……」
キン肉マンルージュは泣きながら、ぶるるんと身を震わせる。
「ふええぇぇん……おしっこ……おしっこ漏れちゃう……こわくてこわくて……おしっこ出ちゃう……」
身をもじもじと揺らしながら、顔を涙で濡らしているキン肉マンルージュは、自分の気持ちを真っ正直に話す。
「無理だもん……アシュラマンのこと、たくさん知ってるから、わかるもん……本当に強いんだよ、アシュラマンって……無理だよお、絶対に無理……無理なんだもん……おもらししそう……しちゃうよお……」
“パンッ!”
突然、手を打つ音が周囲に響く。キン肉マンルージュは驚いて顔を上げた。
「凛香ちゃん、大丈夫よ」
マリが真っ直ぐに、キン肉マンルージュを見つめている。凛とした強い眼差しが、キン肉マンルージュを見つめる。
「お母……さん……」
「絶対に大丈夫、自分を信じなさい、凛香ちゃん」
マリの言葉を聞いたキン肉マンルージュは、いつの間にか身体の震えが止まっていた。不安な気持ちは、一瞬で勇気に変わった。
「……おしっこ、止まった」
そう呟くと、キン肉マンルージュは勢いよく立ち上り、アシュラマン・ザ・屍豪鬼を睨みつけた。
「カーカカカ! いい目じゃわい! ションベンガキ超人! そうでなくては面白くないわい!」
アシュラマン・ザ・屍豪鬼はキン肉マンルージュを睨み返す。
「凛香ちゃん、ミーノちゃんが言っていたけれど、アシュラマン攻略の鍵は凛香ちゃんの中にあるわ。凛香ちゃんが知っている、アシュラマンに関する情報を総動員して、思い切り戦いなさい」
「うん! マリお母さん!」
キン肉マンルージュはアシュラマン・ザ・屍豪鬼を睨みつけたまま、アシュラマン・ザ・屍豪鬼に突進する。
「カーカカカ! アシュラマンの恐ろしさ、とくと見せてくれようぞい!」
アシュラマン・ザ・屍豪鬼は高らかに笑い上げながら、キン肉マンルージュを迎え撃つ。
“ひゅん”
アシュラマン・ザ・屍豪鬼の目の前で、キン肉マンルージュは体勢を思い切り低くした。そして、キン肉マンルージュはアシュラマン・ザ・屍豪鬼の真横を、すり抜けようとする。
“がしぃ”
突然、キン肉マンルージュの動きが止まって
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