SAO編ーアインクラッド編ー
04.龍使いと橙
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を変更し、再び俺を襲う。
同時に三人が武器を振り上げる。その瞬間、槍の中心部を両手で持ち上へとあげ、その場で高速回転させる。
槍回転技《ブリューナク》
さらに三人の武器を同時破壊。
残るは四人。再び、槍三連突撃技《トリシューラ》で四人の武器破壊する。
タイタンズハンドの七人は戦う武器がなくなる。それもそのはずだ。アイテムストレージは極力減らしておかなければアイテムを奪うことができない。そもそも、武器破壊などそんなもの考えていなかっただろう。
「これは俺の依頼人が全財産を果たして買った回廊結晶だ。監獄エリアの出口に設定したある。全員これで牢屋に飛んでもらう」
「グリーンのあたしを傷つければあんたがオレンジに......」
刹那!!
ロザリアの首元に高速で入れ替えた片手剣を突きつける。
「言っとくが俺はソロだ。オレンジになったところで問題なんてねぇんだよ」
ロザリアは諦めたようにこちらに向けていた槍を手放す。
「俺の出番はないみたいだな」
木の陰にいた黒いコートを身に纏った少年が現れる。
「そうみてぇだな。キリト」
「ゴメンな、シリカ。君を囮にするようなことになっちゃて。俺のことを言ったら怖がられると思ったんだ」
シリカは首をふる。
「シュウさんはいい人だから、怖がったりしません」
シリカはまた少し暗い顔をする。
「やっぱり、行っちゃうんですか」
「あぁ、五日も前線から離れちゃったからな。すぐに戻らないと」
「攻略組なんてすごいですね。あたしなんて、何年経っても無理ですよ。.......あの、あたし......」
「レベルなんてただの数字にすぎない。この世界での強さは単なる幻想にすぎない。そんなものよりもっと大事なものがある。次は現実世界で会おう。そしたらまた、友達になろう」
「はい、きっと必ず」
シリカが笑顔でこちらを見る。
「さぁ、ピナを呼び戻したあげよう」
「はい!!」
シリカが《ピナの心》と《プネウマの花》を取り出す。
《プネウマの花》の蜜が《ピナの心》に触れると光る。
その光は優しく、暖かい光だった。
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