SAO編ーアインクラッド編ー
04.龍使いと橙
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に聞く。
「もう.......この世界で誰も悲しんでほしくないから」
少女は自分のこの世界での金、コルを払おうとする。
「あの、こんなんじゃ、全然足りないと思うんですけど」
「いや、いいよ。俺がここに来た理由ともかぶらないでもないから」
「あっ、あたしシリカって言います」
少女、シリカが手を差し出す。
「俺はシュウ、しばらくの間よろしくな」
第三十五層・ミーシェ
「おっ!シリカちゃん発見!」
街を歩いていると冴えなさそうな二人の男がシリカに近づく。
「ずいぶん遅かったんだね。心配したよ」
「......あっ、あの」
「今度、パーティー組もうよ。好きな所連れてってあげるから」
だいぶシリカは困り顔をしている。
「お話はありがたいんですけど」
シリカが俺の顔を一度見上げたあとに男たちの方を見て口を開く。
「しばらくこの人とパーティーを組むことにしたので」
シリカが俺の腕を掴むと二人の男が俺の顔をすごい目で睨んでくる。
「すみません」
シリカが申し訳なさそうに俺を引っ張る。
「すいません。迷惑かけちゃって」
「君のファンか。人気者だな」
シリカは下を俯き言う。
「いいえ、マスコット代りに誘われてるだけですよ、きっと.......それなのに《龍使いシリカ》なんて呼ばれていい気になって」
シリカが足を止める。また、目に涙を浮かべる。
「心配ないよ。必ず間に合うから」
シリカの頭に手をのせ、撫でる。
「はい」
「シュウさんのホームって」
「俺はホーム特にないんだよ。転々と適当な層で寝泊まりしてる」
「そうですか。ここチーズケーキが結構いけるんですよ」
シリカが無邪気な笑顔で笑う。
「あ〜ら、シリカじゃな〜い」
その声を聞いた途端、シリカの顔色が曇る。
「ヘェ〜、森から脱出出来たんだ。よかったわね〜」
「どうかしたのか?」
「いえ、別に」
「あれ、あのトカゲどうしちゃったの?もしかして」
赤髪の女性がこちらに近づいてくる。
「.......ピナは死にました。でも絶対に生き返らせます」
「ヘェ〜、ってことは思い出の丘に行く気なんだ。でも、あんたのレベルで攻略出来るの?」
シリカはまたも泣きそうな顔をする。
「できるさ。そんなに高い難易度じゃないし」
「あんたもその子に垂らしこまれた口。見たとこそんなに強そうじゃないけど」
「行こう」
女を言葉を無視してシリカを連れて行く。
シリカがオススメの店に入り、席に腰を下ろす。
「何であんな意地悪言うのかな」
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