第122話
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トは目を細め、アネラスが口にした推測に続くようにラウラは真剣な表情でシャーリィを思い浮かべた後現在の”裏の協力者”の状況を分析した。
「えとえと……シャロンさんは黒の工房の本拠地が壊滅した後の要請を請けたって言っていましたけど、もしかしてその要請がアリサさんの元に戻ってくる要因の一つなんですか?」
「ふふっ、さすがはかのラッセル博士の孫娘であられるティータ様ですわね。見事な洞察力ですわ。――――――ティータ様の仰る通り、銅のゲオルグはわたくしに新たな要請を出したのですわ――――――”真なる贄たるリィン様の捕縛を。”」
ティータの質問に対してシャロンは苦笑した後話を続けた。
「……ッ!」
「なっ!?シャロンさんがリィンの捕縛の要請を……!?」
「しかもジョルジュ君がシャロンさんにそんな要請を出していたなんて……」
シャロンの答えを聞いたその場にいる全員が血相を変えている中アリサは息を呑み、マキアスは驚きの声を上げ、トワは辛そうな表情で呟いた。
「……解せんな。幾らリィンが”本来の真なる贄”とやらとはいえ、何故今の状況でリィンを狙ったのだ、ジョルジュ・ノームは。」
「それはやはり”代役”として選ばれた僕よりも、”本来の真なる贄”であったリィンさんの方が利用価値が高かったからではないでしょうか?」
「いや、例えそうだとしても今のリィン君を狙うのは”リスク”が高すぎるよ。以前のメサイア君しかいなかったリィン君ならともかく、今のリィン君には多くの異種族達と”契約”している事で、その異種族達が常にリィン君の身体の中と得物に待機している状態の上、その中には”魔神”や”女神”もいるからね。例えリィン君を不意打ちで気絶させたとしても、リィン君の危機を知ったメサイア君達がすぐに現れてリィン君を気絶させた相手を制圧する事は確実なのは目に見えている。」
「幾ら”執行者”だろうと、相手が”魔神”や”女神”になると”執行者が敗北する事が確実”だからな。しかも今のリィン自身の戦闘能力も”慈悲の女神の力”を解放しなくても相当なものだ。正直リィン一人でも執行者とまともに渡り合える上、相手の力量によってはリィンが優勢になるかもしれん。」
「おまけにみんなの話だと、ジョルジュはその新たなリィンの使い魔の人達がメサイアみたいにリィンと”契約”している使い魔である事もそうだけど、その人達の圧倒的な”力”もカレル離宮で見ているんだよね?それだったらシャロン一人にリィンを狙わせても、”シャロンが返り討ちに遭う事”も目に見えているのに、そんな無謀な要請を出すなんて色々とおかしいよね〜?」
考え込みながら呟いたユーシスの疑問にセドリックは自
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