第七話 洋館の中でその十四
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ばかりして自己中心的でさ」
両親のことはだ。希望は忌々しげに話した。
そしてだ。こうも言ったのだった。
「家事だって碌にしないし」
「それで言うことはですね」
「勉強しろだの駄目人間だのね」
罵りやそうした類の言葉だけだというのだ。
「そんな家と比べたらね」
「僕の家はですね」
「凄くましだよ」
こう言うのだった。そしてだった。
その話からだった。彼等は。
少し考えてからだ。こう言うのだった。
「ですね。それじゃあ」
「友井君の家でね。退院したら」
「楽しくやりましょうか」
「うん、そうしよう」
こう話してだった。二人は退院してからのことをだ。笑顔で約束したのだった。希望は真人との友情も深めていっていた。それは馴れ合いではなくだ。真のものだった。
第七話 完
2012・2・14
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