第十二幕その十一
[8]前話 [2]次話
「暮らしていきます」
「そうなのね、忍術の動画を投稿したら面白いのに」
「ははは、確かに」
「それでもなのね」
「それを披露して人気を得たり注目されることも」
そうしたこともというのです。
「別にと思うので」
「それでなのね」
「そうしたことも」
特にというのです。
「いいです」
「人気者になったり注目されることもなの」
「興味がないので」
「そうなのね」
「修行と学問に励んでいきます」
「それも楽しみなのね」
「それがし達にとっては」
こう黄金の羊にお話しました。
「そうなのです」
「わかったわ、あとね」
「あと?」
「幸村さん飲んでるわね」
見れば焼酎を一杯また一杯と飲んでいます。
「本当にお酒好きなのね」
「こちらは昔からで」
「それでなのね」
「今もこうして」
笑顔で杯のお酒を飲みつつ言いました。
「飲んでおります」
「お肉を肴にして」
「左様です、今では牛肉も」
かつては食べ慣れていなかったこれもというのです。
「この通りですぞ」
「楽しんで食べて」
「肴にしております」
お酒のそれにというのです。
「よいですな、あとお酒もビールやワインも」
「飲むの」
「そういう時もありますぞ」
「そうなのね」
「確かに一番好きなのはこちらですが」
焼酎だけれどというのです。
「他のお酒もまた」
「ワインもお好きですか」
恵梨香は幸村さんに尋ねました。
「そちらのお酒も」
「実は」
「そうですか」
「ではです」
今度は牧場の人が言ってきました。
「ワインも如何でしょうか」
「飲んでよいですか」
「はい」
実際にというのです。
「よければ」
「それでは」
「いや、幸村さんが幸せなら」
恵梨香が言いました。
「私もです」
「嬉しいんだね」
「大変な戦いをされていたから」
木挽きの馬に答えました。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ