暁 〜小説投稿サイト〜
オズの木挽きの馬
第十二幕その十

[8]前話 [2]次話
「最初からカラーですぐに画面が出たのは」
「そこは違うわね」
「映画もそうだったしね」
「オズの国はお伽の国だから」
 こう言ってきたのはドロシーでした。
「魔法の力もあるから」
「だからだね」
「外の世界よりもね」
「文明が進んでいたりだね」
「もっと凄いことにもね」 
 その様にもというのです。
「なるのよ」
「それがオズの国だね」
「そうなの」
 ドロシーは今度は葡萄ジュースを飲みつつ木挽きの馬に答えました。
「外の世界の技術がね」
「もっと凄いものになるんだね」
「そうよ」
「そこは流石オズの国だね」
「そしてスマートフォンも」
 これもというのです。
「凄い機能が一杯あるわね」
「ここまでのスマートフォンは外の世界にないです」
 恵梨香が答えました。
「本当に」
「そうなのね」
「はい、本当に」 
 実際にというのです。
「他にはないです」
「そうなのね」
「それと」
「それと?」
「動画も面白いですね」
「ああ、オズの国の動画サイトの」
 ドロシーも頷きました。
「あそこにあげられる動画も」
「そうですよね、つぎはぎ娘も動画投稿していますし」
「あの娘の歌とダンスは凄いから」
「それで、ですよね」
「幸村さん達は動画視聴するのかしら」
 黄金の羊はふと思いました。
「そうなのかしら」
「観ていますぞ」
 幸村さんは黄金の羊に微笑んで答えました。
「それがし達も」
「そうですか」
「そちらでも学問も出来ますし」
 それにというのです。
「面白い漫画やアニメもあるので」
「幸村さん達もそういうの観るの」
「はい」
 そうだというのです。
「毎日観ています」
「成程、じゃあね」
 黄金の羊は幸村さんのお話を聞いて頷きました。
「幸村さん達が動画を投稿することはあるかしら」
「今まで考えませんでした」
「そうだったの」
「言われるまで」
「そうなのね」
「まあ拙者達は観る方で」
 それでというのです。
「自分達では」
「興味ないの」
「動画を投稿するよりも」
 それよりもというのです。
「これまで通りです」
「学問や武芸になの」
「励むつもりで」
 そう考えていてというのです。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ