第十一話―決着の時
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も乗せることで大幅に威力を上げる。
「くそ……!土遁・土矛!!!」
ゴオオオォォォォ!!!!
角都は先ほどよりさらに大きな炎の塊に飲まれる。
「これでどうだ!?」
やがて炎がおさまると……
「お……おのれ……!!小癪な……!!」
「まだか!」
「なんてしぶとい奴だ……!」
ダメージを負いながらも,角都はかろうじて倒れずに意識を保つ。獏の風はなお続き,角都は踏ん張って動けないままだ。
「だが効いてる!もう一発だ,更に威力上げるぞ!」
「チャクラはかなり消費するが仕方ねえな。獏の風の持続時間もそろそろ限界だ。獏,もう少しだけ頼む!次こそ決める!」
サスケとサイゾウはついに,各々が持つ最高威力の術を繰り出す。
バッバッバッバッ!
「火遁・火炎龍大炎弾!!!」
「風遁・乱気流大乱破!!!」
「……!!まずい……あの威力は……!!」
〜〜〜〜〜
里の北部――
「また消えやがった!?今度はどこだ!?」
「さっきまでとは消え方が違え……攻撃も当たってた。分身か?」
金銀兄弟は煙となって姿を消した扉間のゆくえを探している。
「オレ達は一回アイツに斬られたんだぞ!分身なわけねえ!」
銀角はまだ完全には治りきっていない胸部の切り傷に手を当てる。
「何度も瞬間移動してやがっただろ。最初は本体で,途中から分身と入れ代わってた可能性もある。あるいは……何か実体のあるものを媒体として創った分身か……。」
「砂隠れの砂分身……岩隠れの岩分身……霧隠れの水分身……どれも違え!アイツが消えたあと,煙しか残らなかった!」
これまでに戦闘してきた相手を次々に思い浮かべる銀角だったが,得られた結論は今回の相手が明らかに特異であるという事だけだ。
「何も媒体を使わず,チャクラだけで実体のある分身を創り出せるってのか……?とはいえ瞬間移動なんて術すらやってのけるヤローだ。何が不可能かなんて決めつけられねえ。」
その時……
フッ!
「!!金角後ろだ!!」
「!?」
まだマーキングのすぐ近くに留まっていた金角の背後に,またしても扉間が現れる。
「くそっ!」
金角は慌てて振り返り扉間に向かって剣を振りかぶる。予想に反し,そこにいた扉間はまだ攻撃モーションに入っていないようだ。
「そうだ……!地面の模様の近くにいちゃ,いつでもヤツから不意打ちを食らっちまう!」
金角の背後に現れた扉間を見て,もう一か所のマーキングのそばに居た銀角は急いでその場を離れようとするが……
トン……
「あぁ?」
それより一瞬早く,銀角の背中に何者かが触れた。
「ちょこまか動きやがって!くたばれ!
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