第六百話 やはりこれが一番その十
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「歯磨きも大事だ」
「口の中はいつも奇麗にか」
「しかも口臭もしなくなる」
「それも大きいな」
「口が臭いとな」
「嫌がられるな」
「周りからな」
そうなるというのだ。
「それはそれで」
「だからだ」
それでというのだ。
「そのことからもな」
「歯は磨くことか」
「そうだ」
まさにというのだ。
「それは大事だ」
「色々な意味で歯磨きは大事か」
「だから俺も気をつけていて」
「寝る前に磨いてか」
「それから寝ている」
「成程な」
「そして歯磨き粉と歯ブラシにもな」
その道具にもというのだ。
「しっかりとだ」
「気を使っているか」
「そうしている」
実際にというのだ。
「そちらのことも考えてな」
「そうか、お前らしいな」
「そこまで気を付けていることもな」
「お前一見不良だけれどな」
そう見えるがというのだ。
「これがな」
「違うか」
「外見だけだろ」
不良に見えるのはというのだ。
「実は穏やかで優しくてクラスメイト思いのな」
「俺はそんな奴か」
「つまりいい奴だよ」
ダンに笑って話した。
「お前はな」
「そうなんだな」
「ああ、そう思うのは俺だけじゃなくてな」
「クラスの他の奴もか」
「他のクラスの奴もな」
二年S1組の面々に限らずというのだ。
「そう思ってるだろうな」
「そうなんだな」
「そう言ってもあまり嬉しそうじゃないな」
「いや、嬉しいさ」
ダンは洪童に微笑んで答えた。
「俺も」
「あまり顔に出さないのもお前だな」
「そうか」
「ああ、けれどな」
「それでもか」
「そこがまたいいんだよ」
洪童はダンに笑顔のまま話した。
「お前はな」
「そうか、嫌われていないか」
「お前は嫌われないだろ」
「そうした人間か」
「嫌われる奴は面と向かって思い切り言われるか」
嫌いだの嫌われ者だのだ。
「もっと嫌われているとな」
「陰で思いきり言われるな」
「最高に嫌われてるとな」
嫌われ方にもレベルがある、少しから普通にそしてかなりそこから徹底的にと様々なランクがあるのだ。
「もう表面上は付き合いがあってもな」
「裏でか」
「思いきり言われてるんだよ」
「それが一番嫌われているか」
「ああ、無視されているなんてな」
「それもかなり嫌われているだろ」
「けれどどうも違うんだよ」
徹底的に嫌われている者はというのだ。
「表面上は普通に付き合いがあってもな」
「その実はか」
「内面でな」
「徹底的に嫌われているか」
「そうみたいだな、どうも」
「そんなものか。俺は嫌いだとな」
ダンは自分が人を嫌う場合のその相手への接し方を話した。
「無視するがな」
「そうならないみたいだな」
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