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同盟上院議事録〜あるいは自由惑星同盟構成国民達の戦争〜
794年1月号アライアンス・ポリティカ誌より
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ールドワークで土着政党や政治運動、自治体職員、政策を企画するシンクタンク、政治の現場の中すら流布していた言葉じゃ。
 同盟政府の役割を否定できずとも負担がかかる現場ではインテリ層にまでそうした現場からイニシアチブが奪われたという感覚に倦んでおる。

オリベイラ氏
 (咳払い)気持ちはわかるが【バーラト・エリート】という呼称は品のないレッテル貼りなのではないだろうか、とも感じる。特に損耗が激しい宇宙軍の徴兵は教育の関係からバーラトに集中しているのも事実だ。
 反戦市民連合の選挙運動を取材した映像を見たことがある。ハイネセン2区のマッテオッティ議員の支持者集会で、帝国兵に子供を殺されたお母さんが登壇し、我が子の遺体の損傷具合も含めて語った後、トュラーティ議員は隣のハイネセン第三区の候補であるヨブ・トリューニヒト国防委員長をこき下ろして、「トリューニヒトは、彼を支持する人々の悲嘆よりも同盟への愛国心という美名を優先させて、第五次イゼルローン攻略戦のための補正予算を提出した。その結果はどうだ、ここに来るはずだった市民何万もの市民の命が無為に失われた。われわれの生命を守るのは国防委員会という店名を掲げたカニバリスト共ではない!だ」と演説していました。 ‥‥‥そして彼は当選した。実際、トリューニヒト委員長へのバッシングは激しいものがあり、彼自身は当落選上で戦うことになった。
 これはあくまでも一例であり強硬右派においても労農連帯党や自由党の議員が激しく攻撃を受けるなど似たような事例はいくらでもある。

 ――今回の選挙において暴力沙汰やトラブルが頻発した印象がありました。


オリベイラ氏
 全体としてはそうした暴力的事件の事例は劇的に増えたということはない。だが増加傾向にあるのはまだ統計の推移を確認してないがおそらく事実だろう。バーラトにおいても同盟全地域へ配慮する意見は排除され、どれほど我田引水でも強硬な意見を叫んだ方が特定層の支持を熱烈受けて選挙に勝てるという傾向が強まっているように感じる。バーラトが悪であるというような品のないデマゴーグが出ているのと同じように、バーラトにおいても遠く離れた星域への出兵と戦死という負担は無視できない傾向に合る
 バーラトにおける急進派の伸張はいわゆる【政治的エリート】からの乖離である、という点を強く指摘したい。
 そうした意味では奇妙な言い方だが今回連立を組んだ国民共和党、自由党、労農連帯党は保守的な立ち位置に追いやられているのかもしれない。
 しかしながら専制主義者の侵攻に対応せざるを得ないのは逃れられない現実だ。粘り強く国民への理解を求めるしかないだろう。


――急進的な国粋派と反戦派は相互に対立していますが議席を伸ばしました

エプレボリ氏
 左様、
 じゃが同盟国家主義側から
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