第三百十八話
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第三百十八話 お茶の味
小田切君はその殺人も可能な茶道ロボットが煎れてくれた抹茶を飲んだ、その前にお菓子を食べている。
一口飲んでそうして言った。
「これは」
「美味いな」
「はい」
飲んでみてわかった。
「かなり」
「わしの造ったロボットであるしな」
「お茶を煎れる技術は凄いんですね」
「左様、利休さんの技術をな」
茶道のそれをというのだ。
「再現したのじゃ」
「そうなんですね」
「だからじゃ」
「この味ですか」
「そうじゃ、わしは抹茶も好きでな」
このお茶もというのだ。
「こうしたロボットも造ったのじゃ」
「そういうことですか」
「それでじゃ」
博士は小田切君にさらに話した。
「お茶はただ美味いだけでなくてな」
「ビタミンも豊富ですしね」
「身体にもいい、そして目も覚める」
「カフェインも入っていて」
「だからすっきりしたい時にな」
そうした時にというのだ。
「こうしてじゃ」
「飲まれていますか」
「コーヒーの時もあるが」
「お抹茶もですか」
「飲む、ではまたな」
飲んだ後でというのだ。
「研究に勤しむぞ」
「そうされますか」
「今度はミサイルを開発する」
この兵器をというのだ。
「車椅子に搭載するな」
「あの車椅子にですか」
「ファンネルやビームを主に使うが」
車椅子に搭載している兵器ではというのだ。
「ミサイルもあるしな」
「そのミサイルを改良してですか」
「使うのじゃ」
「そうしますか」
「これでまたあの車椅子が強くなる」
こう言ってだった。
博士は実際にお茶を飲んでからミサイルを開発した、それはこれまでのミサイルよりもスピードも正確さも威力も段違いであった。
第三百十八話 完
2020・11・19
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