第四百五十二話 ライダーと勇者その六
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「気をつけておいてね」
「出たらか」
「その時は僕達もいるから」
こうでろりんに話した。
「一緒に戦っていこう」
「頼りにしてるぜ、こんな奴今の俺達じゃな」
でろりんはその宝生に話した。
「絶対に勝てねえからな」
「そうよね」
ずるぽんもこう言った。
「こんな相手は」
「時間を止められるなんてな」
へのへのも同意見だった。
「それこそ大魔王に匹敵するだろ」
「あいつでも出来たかしら」
「どうだったかな」
「大魔王も強かったけれど」
その彼を倒したダイの言葉だ。
「そのクロノスもだね」
「実際に滅茶苦茶強かったんだよ」
九条が答えた。
「しかもとことん悪い奴でな」
「強いだけでなくて」
「ああ、汚いことも散々したさ」
「だから余計に強かったんですね」
「そうだ、神になったと思ったら人間はな」
その壇正宗の様にというのだ。
「時としてああなるんだ」
「とんでもなく悪い奴になるんですね」
「もう人を利用するだけで自分は何をしてもいい」
「そう考える奴になるんですね」
「ああ、だからな」
それでというのだ。
「俺達もな」
「気をつけないといけないですね」
「そうさ」
九条はダイにそして仲間達に少し剣呑な口調で話した。
「どんな力を持っても」
「それを悪いことに使って」
「驕ったらな」
「駄目ですか」
「絶対にな」
それはというのだ。
「気をつけていこうな」
「わかりました」
「そう言うと壇さんは全く違いますね」
マアムはここまで聞いてこう言った。
「自分から神と言っていても」
「まあ彼は彼で迷惑だけれどね」
鏡の父が答えた、その壇を見ながら。
「それでもどういった神か」
「技量ですか」
「彼の場合はそれがとんでもなく凄いレベルに達した」
「そういう意味での神ですね」
「うん、けれど彼のお父さんは違っていて」
「神に等しい力を手に入れて」
「それに驕ったね」
鏡の父もまた壇正宗についてこう話した。
「神だったんだ」
「碌でもない神様ですね」
「しかも人を人と思わないで」
「自分を絶対と思った」
「最悪の神だったんだよ」
「彼も無法者ですが」
日向も壇を見つつ話す。
「しかしです」
「そうだな、この男は誇るが驕っていない」
クロコダインが応えた。
「それはない」
「そうです、そして人は人として」
「認めているな」
「破天荒であっても」
「絶対に心は入れ替えないですが」
それでもというのだ。
「人は人です」
「認めているか」
「それは確かです」
「人は人のまま神になれるのだ!」
慱はここで力説した。
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