第四百五十二話 ライダーと勇者その五
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「こいつの親父が元凶だけれどね」
「壇さんご自身もですね」
「もうとんでもないことばかりしてね」
そうしてというのだ。
「全く反省しないから」
「それはよくわかる」
ヒムが見てもだった。
「この男は絶対に反省しない男だ」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「もうね」
「大騒動ばかり起こしてか」
「私達とバグスターの戦いのかなりの部分はよ」
「こいつが元凶か」
「そうだったのよ」
「俺もバグスターだけれど」
パラドも言ってきた。
「けれどね」
「この人はだな」
「俺達よりも色々やったね」
「そうだな」
「迷惑かけまくっていたよ」
「だが私は人の命は奪っていない」
慱はこのことは断言した。
「そうだな」
「いや、違うと思うが」
ラーハルトは壇の今の断言にどうかという顔で返した。
「九条殿については」
「身体がなくなっただけじゃないか」
慱はラーハルトに平然と返した。
「今は身体もあるしな」
「そうなるのか」
「私は命を奪うことはしない」
少なくとも壇はこう考えているのだった。
「邪魔だから一時退場してもらったまでだ」
「俺にはそうは思えないが」
「若しかしてこの人会話通じないのかな」
チウは本気でこの言葉を出した。
「そうなのかな」
「そうだよ」
日向が答えた。
「だから発言を気にしなくていい時もあるよ」
「そうなんですね」
「それは今もだから」
それでというのだ。
「気にしなくていいよ」
「わかりました」
チウは壇をジト目で観ながら日向に答えた。
「そういうことにします」
「ではね」
「はい、この人のことは置いておいて」
「騒ぎそうになったらこちらでゲームの世界に戻すから」
「安心してですか」
「やっていこう」
慱のこともというのだ。
「そういうことでね」
「それじゃあ」
「まああれだな」
でろりんは少し引き攣った笑いで言った、この笑いは壇を見てではなかった。
「クロノスってのが出なかったらいいな」
「私の父だな」
「ああ、あんたの親父さんのな」
でろりんは壇に答えた。
「壇正宗さんの変身した」
「仮面ライダークロノスだな」
「時間を止められるなんてな」
そんな能力がある相手が敵ならというのだ。
「洒落になってねえからな」
「あまりにも強過ぎるのう」
まぞっほが見てもだ。
「それは」
「ああ、出ないに越したことはねえな」
マトリフもこう言った。
「そいつだけは」
「出るかどうかはわからないけれど」
それでもとだ。宝生が話した。
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