125 秘密基地での誓約
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日本赤軍の思うがままにさせないという事を。
三木首相はこの三つの道具、杯、護符、そして杖を確認する。これを約束の日に赤軍に渡す予定でいる。無論これは平和を正義とする世界の人間から貰った偽物である。もし赤軍が偽物だと気づいた場合、自分達はどうなるのやら、そこまで予想する事はできなかった。
(どうか、この作戦、上手く言ってくれ・・・!!そして、絶対に戦争への道へは進ません・・・!!)
首相は約束の日が近づくにつれてソワソワするのであった。
かよ子は秘密基地のある高台から家に帰る。途中、三河口と遭遇した。
「お、かよちゃん」
「隣のお兄ちゃん」
「何かあったみたいだね」
「うん、実は大野君が東京へ転校しちゃうんだ・・・。それで朝、杉山君と喧嘩したんだ・・・」
「喧嘩?こんな大事な時に・・・。しかも、合唱コンクールの時に仲直りしたばかりなのにかよ」
「うん、だから、心配なんだ・・・」
「そうか、俺の友達の濃藤って奴も京都へ転校しちまうんだって。すみ子ちゃんも勿論転校だろうな」
「うん、さっきすみ子ちゃん達に会って聞いた・・・」
「かよちゃん、この戦い、遅くとも三月までには終わらせないと駄目だね」
「うん、私もそのつもりでいるよ・・・。後、絶対に元の日常を取り戻して、杉山君と大野君を仲直りさせるよ・・・!」
「おっちょこちょいしてでも果たそうね。それじゃ」
「うん、バイバイ」
お互いはそれぞれの家に入った。
「只今」
「お帰り、かよ子。そうだ、今度三連休でしょ?りえちゃん達が遊びに来るわよ」
「あ、うん、そうだったね・・・」
かよ子はあの杯の所有者の事を考えると共に夏休みに会った日々も思い出す。
(あの時か・・・。そう言えば杉山君、りえちゃんと喧嘩するくらい、仲良かったんだっけ・・・)
かよ子は所持者の少女が自分にとって恋敵でも会った事を思い出した。
(りえちゃんに、この事、話してみようかな・・・)
かよ子は再会を楽しみにすると共に彼女にも解決に協力しようかと考えるのであった。
平和を正義とする世界の本部。フローレンスとイマヌエルは政府に寄こした三つの最上位の道具の偽物を渡した事について成功を願っていた。
「フローレンス、政府が赤軍に『アレ』を渡す日と、見方をこちらに集める日、日程を敢えて重ねているが、向こうも気付いているんじゃないのかい?」
「その可能性もあります。ですが、どちらにせよ、赤軍はあの四つ全てを手にしまして向こうの世界に改造させますに違いありません。そうしましたら、勝ち目はなくなります」
「だろうね」
その時、その場に光が現れた。そして手紙が出現した。
「手紙・・・?」
フローレンスは手に取る。
「静岡県に派遣させています森の石松からですわ」
二人は手
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