125 秘密基地での誓約
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三河口が通う高校。三河口は濃藤、北勢田、そして奏子と共にある事を確認し合う。
「さて、皆の所にも異世界からの手紙が来てたか。これは今まで以上の戦いになるな」
「ああ、あの・・・」
「なんだ、濃藤?」
「実は俺・・・、春から引っ越すんだ。転校する事になる」
「何!?場所はどこだ!?」
皆は驚いた。
「京都だよ」
「京都か・・・。遠いじゃねえか。兎に角、濃藤の転校の前までにこの戦いを終わらせる事にしよう!」
「うん!!」
四人は既に覚悟を決めていた。
放課後、かよ子達はあの秘密基地に行った。ブー太郎とまる子、冬田、そして長山も誘った。
「それにしても大野君が転校しちゃうなんて寂しいね」
「うん、今朝、それで喧嘩したんだ・・・」
かよ子は朝の出来事を長山に説明した。
「それで杉山君が怒ってその石を捨てちゃったんだ。私、大野君に渡したんだけど、大野君もそれが気に入らなかったみたいで・・・」
高台の秘密基地に到着した。今でも壊れる事なく立っている。
「この杉山君と大野君、ブー太郎、そしてまるちゃん達『次郎長』が造った秘密基地・・・。四人がもう一度ここに集まる事、あるかな・・・?」
「あって欲しいブー・・・」
その時、別の誰かが現れた。
「おうい、お前らもいたのか」
隣町の学校の組織「義元」の面々だった。
「あ、久しぶり・・・」
すみ子達から見てかよ子達は浮かない顔をしていた。
「どうかしたのか?」
山口が聞く。
「実は、大野君と杉山君が喧嘩したんだブー・・・」
ブー太郎が答えた。
「大野と杉山が喧嘩!?」
すみ子が悲愴に思った。
「そうなんだ、寂しくなるね・・・」
「あの、実はな、こっちも寂しい事が起きちまったんだ・・・」
「それって何だブー?」
川村が答えた。
「実は、すみ子も転校する事になっちまったんだ・・・」
「ええ!?」
「どこに転校するんだブー!?」
「・・・京都の方なの・・・」
すみ子は小声で答えた。
「京都お?遠いわねえ・・・」
「うん、だから、私・・・」
すみ子は少し泣きながら言葉を続けようとする。
「転校する前にこの戦いを終わらせたいんだ・・・」
「戦い・・・。じゃあ、すみ子ちゃん達の所にも異世界からの手紙が来たんだね?」
かよ子は確認した。
「ああ、俺達は行くつもりだぜ」
「オイラ達も行くブー」
「絶対に元の日常を取り戻そう!」
「うん・・・!!」
「ただ、問題は大野君と杉山君が喧嘩した事で、オイラ達、異世界でやって行けるか心配だブー・・・」
「大丈夫でやんす!オイラ達も協力して敵を倒そうでやんす!」
「そ、そうだなブー」
皆は誓い合った。異世界で戦争を正義とする世界を滅亡させる事、そしてこの日本を
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