暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
最終章:無限の可能性
第278話「積み重ねた想い、信念」
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っ!」

「はぁっ!」

 ユーリの援護を受け、ミエラとルフィナも一対一ならば競り勝てるようになった。
 一瞬の隙を突き、一太刀及びカウンターを叩き込む。

「っづ……!」

「くっ……!」

 サーラも相打ち前提のカウンターを直撃させる。
 状況は徐々に優勢になってくる。
 ……その瞬間。

「―――忘れましたか?」

「ッ……!」

「私達は“闇の性質”を持っている事を」

 ユーリの背後に“天使”の一人が転移してくる。
 即座にユーリが反撃するが、再びの転移で躱された。
 否、それだけではない。

「これ、は……!?」

 魄翼を振り抜いた所には、“闇”があった。
 その“闇”はそのままユーリへと纏わりつく。

「ユーリ!?」

「余所見の余裕があるのか?」

「くっ……!」

 サーラが助けに入ろうにも、目の前の“天使”で精一杯だ。
 その間にも、“闇”はユーリを包んでいく。

「(洗脳……!ここで来るなんて……!)」

 U-Dとして在ったユーリにとって、“闇の性質”は相性が悪い。
 前回神界に突入した時も、ほぼノーモーションでイリスに洗脳された程だ。
 そして、その“天使”も洗脳の手段は持っている。
 このままでは、ユーリは洗脳されてしまうだろう。

「ッ……、っ……!!」

 だが、それを“意志”で拒む。
 ここに来て、イリスを心酔するなど、あり得ないと。
 思考を蝕む“闇”を、必死に振り払おうとする。

「あぐっ……!?」

 しかし、“人形”がさらに追い詰めにかかる。
 “闇”への抵抗で防御が疎かになった所へ、理力の極光を直撃させた。

「(焦りは禁物。ですが……)」

「(これは……本人に託すしかありませんね)」

 ミエラとサフィラも四人の“天使”を相手に身動きが取れない。
 焦った所で隙を晒すだけなので、結果的にユーリを信じるしかなかった。

「ぁぁあああああっ!!」

 魔力の……否、エグザミアの制御が出来なくなる。
 かつての暴走のように、魔力と魄翼が暴れ狂う。
 “人形”を近づけさせないための苦肉の策だが、同時に暴走もしている。
 そのため、完全に孤立状態になる。

「仕上げです」

「ッ―――!」

 そこへ、さらに“天使”が追い打ちをかける。
 単純な実力では“天使”が上なため、転移で肉薄は容易だったのだ。
 そして、さらに追加の“闇”が送り込まれた。

「っ、ぁ………」

 視界も、思考も、何もかもが“闇”に染まっていく。
 ここまで抗えているだけ、前回よりもかなり成長しているのだろう。

「(サーラ……皆さん……すみません……)」

 しかし、その上を
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