124 「次郎長」の内紛
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大野と杉山は校舎の裏へと行く。それを追う、かよ子、ブー太郎、まる子、そしてたまえ。
(杉山君・・・、止めて、大野君と喧嘩しないで・・・!!)
かよ子は願う。運動会の時のように喧嘩などすると自分の心まで傷ついてしまうからである。
「もしかして、あの石、使ってるかな・・・?」
「だとしたら、ヤバいブー!」
大野と杉山は校舎裏に来た。
「大野、俺はお前がいなくても大将だという事を解らせてやる」
「こっちだってお前みたいな解らず屋全力でぶっ飛ばしてもらうさ」
お互いは異世界の石を持っている。
「この野郎!」
大野は草の石の能力を行使した。草が伸びて杉山を巻き付こうとする。対して杉山は雷の石の能力を行使する。大野が出した草に電撃を通す。だが、草には全く聞いていなかった。実は植物は電気を通さないのだ。杉山は草に巻き付かれる。そして大野は杉山を巻き付けた草で杉山を振り回した。
「うお、うお・・・」
杉山は目が回りそうになった。だが、このままやられるわけにはいかない。杉山は振り回されながらももう一度電撃を行う。今度は電撃は槍のようになって大野を狙った。
「させるかよ!」
大野は目の前に大木を出して電撃を防いだ。そして大野は杉山を校舎の壁にぶつけようとした。だが、その時・・・。
「大野くうん、やめてえーーー!!」
冬田が急に現れた。そして大野に掴みかかった。
「は、放せよ、冬田!」
「嫌よお!こんな事で喧嘩するなんてえ、大野君らしくないわあ!」
冬田は涙目で訴えた。その一方、杉山は壁にぶつけられようとされた所で草が解けて地面に落ちた。
「やってくれたな・・・!!」
杉山は大野に電撃を浴びせようとする。だが、何者かが妨害した。
「や、山田・・・!!」
かよ子がその場に立って遮っていた。杖を使った様子が見られない。おそらく彼女に宿されている防御特化の武装の能力が行使されたのだろう。
「杉山君、お願いだから喧嘩しないで・・・。これ以上やるなら私も本気出すよ・・・!!」
かよ子は杖を今でも使おうかと考えていた。
「大野君、杉山君、止めるブー!!」
ブー太郎、まる子、たまえもその場に到着した。
「やめてよ、こんな事で喧嘩するの・・・」
「そうだよ、二人共落ち着いてよ!」
「う、うるせえな・・・。あいつが勝手に東京に行っちまうから・・・」
「親の転勤なんだから仕方ねえだろ!!」
「同じ事繰り返し言ってんじゃねえ!」
杉山は雷の石をもう一度使って放電しようとした。その時・・・。
「よさぬか!!」
上から声が聞こえてきた。森の石松だった。石松は刀で杉山の放電を吸収した。
「い、石松!?」
「醜い内紛などしおって・・・。この大事な時にそんな事をしてお
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