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とある3年4組の卑怯者
4 遊戯(ゲーム)
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数だけ他の人は歩くの。例えばオオカミが5時って答えたら5歩、8時って答えたら8歩歩くのよ。そしてオオカミの人は気配を感じてきたら『晩御飯の時間だ!』って答えて振り向いて皆を追いかけて、皆は逃げるの。オオカミに捕まった人が次にオオカミをやってあとはまた同じことを繰り返すの」
 リリィがルールを詳しく説明した。ブー太郎が質問する。
「オオカミが晩御飯の時間を言うタイミングは何回目に言わなきゃいけないとかいう決まりはあるのかブー?」
「いや、何回目にいうかは自分で決めていいのよ。気配を感じた時だからね」
「それじゃあ、始めよーぜ!」
「みんな初めてだから私がまずオオカミやるわね」
 皆は部屋から庭に移動した。リリィがオオカミ役となり皆は散らばった。
「何時ですか?」
「今、7時です」
「っていうことはオイラたちは七歩進めばいいんだなじょ〜」
 皆は7歩進んだ。
「何時ですか?」
「9時です!」
 リリィの返答に対し、皆は9歩進んだ。
「何時ですか?」
「・・・晩御飯の時間!」
 リリィが振り返って追いかけた。その時藤木は・・・。
(リリィに迷惑かけたし、わざと捕まろうかな・・・)
 しかし、捕まったのは丸尾だった。
「丸尾君がおおかみだじょ〜!」
「うう〜む、次でリベンジでしょう!」
 丸尾がオオカミとなった。そして、次は山田、たまえとオオカミが変わった。
 そして、藤木がオオカミとなった。
「何時ですか?」
「5時です」
「何時ですか?」
「4時です」
「何時ですか?」
「6時です」
(リリィ以外を狙おう・・・)
 藤木は心の中でそう考えていた。
「今何時ですか?」
「晩御飯の時間です!」
 藤木は追いかけた。
(リリィを捕まえてはならない・・・)
 藤木はリリィ以外を追いかけようとした。みぎわがいる。よし、みぎわを捕まえよう。藤木はそう思った。
 藤木はバン!とみぎわの背中をタッチした。
「フンッ!あんた、よくも私を捕まえたわね!さっきの恨みでしょ!!」
「い、いや、そんな事ないよ!」
 みぎわが藤木に詰め寄った。
「まあ、まあ、gameなんだから、怒るなよ、Baby」
「そうだったわね、ゴメンナサイ、花輪クン」
 その後もゲームは続き、そして日が暮れた。 
「それではEverybody、お開きにしようか」
「皆さん、今日は楽しかったわ。今度やるときは日本の遊びをやりたいわね」
 リリィは皆に感謝をした。
「なら、また今度はカルタとかすごろくとかをやろうか!」
 まる子が提案した。
「いいなブー!」
 ブー太郎も賛同した。こうして皆はそれぞれの家へ戻った。その時藤木はみぎわとの揉め事を未だ気にしていた。
(リリィの前であんなにみぎわに怒ってしまった・・・。リリィ
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