第七話 洋館の中でその一
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と朝顔は咲いてないけれどね」
「けれどあるね」
「そうだよ。ここにあるよ」
見れば蔦があった。朝顔のその細い蔦も。
それは棒に絡まってそこにある。その蔦には今は花はない。
だがその朝顔の蔦も見てだ。希望は言うのだった。
「いいよね。朝顔ってね」
「希望朝顔好きなの?」
「好きだよ。近所のお家にもあってね」
「いつもそれ見てるの?」
「うん、朝にはね」
そうしているとだ。希望は朝顔の蔦を見ながら目を細めさせて千春に答える。
「見て。それから千春ちゃんや友井君のところに行ってるんだ」
「そうだったの。それってね」
「それは?」
「とてもいいことだから」
そうだとだ。千春は希望に話すのだった。
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